酔っ払いのタワゴト
ワインボトル半分で酔っ払える幸せなあたくしの戯言です。親がいなくなると言う事。なんというか、空虚感…あたしが8カ月で親は離婚しているので、先月亡くなった父親とは小学校高学年からしか記憶がないんだが。なんだろう…あたしを作った片割れが居なくなったというのは自分の死をリアルにさせる。子供達を育て上げてから逝けるのが一番良い事だけど隕石が落ちて来るかもしれないし着物Deチャリ中に車に轢かれて死んじゃうかもしれないし父・弁膜症、母・狭心症のWで心臓病の親のおかげで心筋梗塞で瞬時に逝けちゃうのかもしんないしいつどうなるかを知っているのは神様だけ。基本プラス思考のあたしだけどちょっと自分がいなくなった後の我が家を考えてみる。子供達はその成長度合に寄るだろうが、旦那さんは3ヶ月持つかなぁ…こわ~い顔とは裏腹に、嫁が居ないと「寂しい」という旦那さん。多分寂しいというより「手持無沙汰」なんだとは思うが。一緒に育っていない父親が亡くなったのにこれだけの空虚感があるのなら家族が亡くなった場合はどんなことになってしまうんだろう。こんなに、これ以上、苦しい思いをさせるなら自分が旦那さんを見送ってあげた方が彼の為にいいんじゃないかな…とか。今までは「あたしより先に死なないでね」って言ってたけどこの苦しみは味あわせてはいけないと感じたな。…こんなに嫁に想われて、幸せな旦那さんだな(笑)それ位、一人の人間がいなくなる事っていうのは寂しくて悲しくて苦しいもの。火葬場の扉が閉まる直前、「作ってくれてありがとう」って言っていた。前半の人生は茨の道だったけれど、あたしは今、必要とされていて幸せだ。モロモロのトラウマの中でもそれを「思い出さないようにはしてあげられると思う」ってそう言ってくれた旦那さんがいる。「なんであたしなんかこの世に生まれたの?」って自問自答する時期はあったけど今は穏やかに暮らしていられる。人は誰しも封印したい過去はある。忘れたくなくても忘れてしまったり、忘れたくても忘れられなかったり…壱を一人で育ててる期間で記憶がまったくない時期があるけど今、結果として幸せなあたしがいる。すべての事を許せる自分になれた。その自分になれたから、父親にも心から感謝できたんだと思う。ありがとうてっちゃん。もうすぐ四九日、少しは遠くに逝けたかな。もっと孫たちの写メ送ってあげれば良かったとか後悔は尽きないけれどきっとどんなにしていても人の死には残される者は後悔するのだろう。遺族が少しでも後悔しないようにあたしはいつでも笑ってる婆ちゃんになりたいもんだ。