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カテゴリ:BOOK・映画
セネシオ 森福 都
森福作品2作目。 前回と同様、数人の目線で各話が語られ、それが全体を構成している。 ちょっと奥行きがないかんじ。 読みやすいけど。 主人公の人間描写があまりなくて、顔が浮かんでこなかった。 星宿海への道 宮本 輝 宮本輝らしい語り口と構成だと思うけれども、全体的にちょっと唐突過ぎる感じがした。 身近なテーマを深く深く掘り下げていく…ような作品が多い中で、これはありえそうもないし、伏線も多いわりに最後のほうでアッサリまとまってしまったような印象。 もっと長編にする予定だったのかなぁ? 大聖堂 レイモンド・カーヴァー 村上春樹:訳 翻訳された文章だと、やっぱりニュアンスが伝わりにくい。 文章にこめられた想いみたいなものが分かりにくかった。 せめて時代背景でも理解できれば違ったのかも知れないけど、他の国のことだしねぇ。 とはいえ、深い考察とか時代への憂いとか、いろいろなものが読み取れる作品ではあります。 長く読み継がれていくものではないでしょうか。 他の作品も読んでみたいと思います。 年に一度、の二人 永井するみ 一話目と二話目は香港で出会った別々の男女を描き、三話目でその二組がなんとなくリンクする構成。 一話目は年に一度しか会えない切なさと都合よさがうまく描かれていたような気がするが、 二話目はあまり心情に踏み込んでいないと感じたし、三話目はとても中途半端に思えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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