中華航空の事故
またまた飛行機の話題。 8月20日に中華航空の事故があった。そして、私たちが帰ってきたのは、次の日21日の中華航空の便。キャンセルが相次いで、ガラ空きになるかと思いきやそうでもなかった。我が家でも、「事故の次の日が一番安全!」とか、「中華航空は4年に一回に大事故をやってるから、あと3年は大丈夫!」とか、訳の分からないことを言い合っては、励まし合って(?)飛行機に乗り込んだ。で、台湾について、高速バスに乗り、台中に向かったのだが、車中でやっているテレビのニュースをみてビックリ。日本が、事故の原因究明などに躍起になっているときに、台湾では、「90秒で全員脱出!」ということをひたすら評価していた。後に台湾に帰って来た機長は英雄扱い。皆に労をねぎらわれていた。確かにパイロットには事故の直接的な責任はなさそうだし、犠牲者を一人も出さなかったのは、評価できる。本当によかった。でも、日本の事故の受け取り方と、やっぱり何か違うぞ・・・という違和感がどうしても残る。マスコミがマスコミなら、その飛行機に乗っていた旅行者も旅行者で、航空会社が事故当日、帰り便を用意したにも関わらず、4団体90人の旅行客の中で、帰りたいと申し出た人はゼロ!全員が、その後の3日のツアーを続行したとか。そして3日後には、新しいスーツケースにおみやげをたくさん入れて帰ってきたらしい。さすが台湾人というか、何というか。彼らの前提には、「人は誰でも失敗する。失敗をどう対処するかが問題。」みたいな考えがあるのかもしれない。日本の厳しい文化、失敗を許さない雰囲気の中で育った私としては、うらやましい限りの楽天的な性格。まっ、別の言い方をすると「おめでたい性格?」あっ、しまった。言ってしまった!とにかく、文化、国民性の違いを感じた一場面でした。もう一つ付け加えると、「失敗」の多い台湾での私の生活。台湾の人の寛容さは、実はホントありがたいのです。