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カテゴリ:地形図の話
ぽかぽか日よりだった昨日、
借り物のGPSを持って地図読み講習会で使う「丹沢Eコース」を 歩いてきました。 ところが、マップポインター (GPSで表示された経緯度の数値を、 地形図上にすばやく置き換えるための小さなアクリル板) を使って現在地を指し示しても、 ほんとうの現在地とは2cm近く(実距離で400m)も 離れているではありませんか。 場所を変えてやってみても、結果は同じ。 おかしいな、おかしいな、 GPSは誤差がほとんどないはずなのに、と思いつつ歩き続けました。 そうしているうちに、ふと、 地形図の緯度経度には、2種類の「地系」がある、という話を 何かで読んだような気がしたのです。 どうやら自分は、GPSと整合性の取れていない古い地形図を 持ってきてしまったらしいのです。 その時点で、GPSはザックにしまい、 ふつうの地図読み山行に切り替えました。 このコースを歩いたのは1ヶほど前ですが、 そのときには気づかなかった堰堤を見つけたり、 ちょっとヤブがうるさいなと思っていたトレースの横に、 もうひとつ違うトレースが通っているのに気づいたりと、 新しい発見がいくつもありました。 このルートは最後に、 「クレイン乗馬クラブ」の裏手に、ダイレクトに下ります。 前回は馬場に誰も出ていなかったのですが、 今回は4頭の馬が練習中で、 馬と鞍乗の生徒に、こちらの一挙手一投足を、 じっと見つめられたのには少し弱りました。 まあ、人など通るはずもない、道のない尾根を、 落ち葉を蹴散らして何かが下りてきたら驚くのは当たり前ですよね。 馬を驚かさないように、厩舎の裏の森を、少し遠巻きに下りました。 家に戻って、地図のことを調べてみると、 緯度経度の表示には、やはり、 「日本測地系」と「世界測地系」の2種類があり、 国土地理院では、2年前から「世界系」へ切り替え中だそうです。 ただ、インターネットで調べてみると、 このことに触れている人が思いのほか少ないようです。 それはきっと、GPSを使いこなす人たちは、 地形図を本屋で買うのではなく、 地理院のサイトから取る人がほとんどだからなのだと思います。 ただ、私は、サイトからとるあの地図についても、 ちょっとした不満を持っています。 その話はいずれまた。 近いうちに、世界地系の地形図とGPSを持って、 山を歩いてきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月15日 17時48分22秒
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