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カテゴリ:よもやま話
昨日、うららかなお天気に誘われて、妻と二人で
曽我へ梅を観に行ってきました。 桜なら、本を書いたこともあって、 これまでかなり観てきているのですが、 梅を愛でるためだけにどこかへ出掛けたのは初めてです。 湯河原の幕山へは、何度も行っていますが、 あそこでは、岩に取り付くのに夢中ですから。 いいものですね。梅。 主張せず、けなげで、か弱くて。 人々も、ただただ歩いて、お弁当を広げるだけ。 若い頃に桜に夢中になっている人も、 年を取るにつれて梅に惹かれるようになる、 という話を聞きますが、その意味がわかった気がしました。 梅を観た後は、曽我丘陵の途中まで足を伸ばし、 適当なところで石段に腰掛けて、小田原の町並みを眺めました。 正面に箱根の外輪山が並び、自分たちのいる曽我丘陵との間を、 酒匂川が銀色に光って、相模湾へと注いでいます。 「平野の成り立ち」のモデルのようなその地形を見ていると、 大昔から、ここに人が住み着いた理由が納得できます。 明るく、穏やかで、豊かなところなのです。小田原は。 「ほんとにいいところだねぇ」。 そんな言葉を、ため息混じりにずいぶんと多く交わした一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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