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カテゴリ:よもやま話
見ましたよ。「氷壁」の第一回。
「山登り」あるいは「岩登り」のドラマとして楽しむのは やっぱりちょっときびしいですかね。 「穂高」と称する岩場で(どう見ても三ッ峠だけど)、 2人が並んでフリーソロしたり、 墜落者に引きずり込まれそうなときに、ピンを打ち足さないまま ごぼうで引き上げたりしてると、ちょっとねぇ。 「ファイトー、いっぱああつ」じゃないんだから。 そういえばあのCMもすごかったなあ。 アンカーをひとつも取らないまま、足を踏ん張って、 うぉーとか叫んで、引っ張り上げちゃう。 ロック・クライミングのイメージってああいう感じなのかな。 それと、「切れば1人だけ助かる、でも切らないと2人とも死ぬ」 っていう話がほんとに好きだよねえ、おそらく山を知らない、 プロデューサーさんは。 岩登りといえばあれでしょう、という感じで。もう、条件反射っぽい。 というわけで、 ああ、これは、人間ドラマとして楽しむしかないかな、 と早々に頭を切り替えたわけですが、 でも、そうなると、伊武雅人が演じる役どころが、きついかなあ。 原作では、常盤大作という、 魚津の会社の支社長にあたる人物なんですが、 この人と魚津との会話によって、全編を通じたテーマ、 つまり、人はなぜ山に登るのかという問いが だんだん明らかになっていく、という構成を原作はとっている。 でも、ドラマでは主人公があっさりと、 死に近づくことでかえって生を実感できるんですって、 明るく言っちゃってる。 ええーっ、ちょっと軽すぎませんかー、って感じ。 伊武雅人も、何か、 ゲゲゲの鬼太郎に出てきそうな貧乏妖怪みたいだし。 と、つい愚痴ってしまいましたが、 主人公の玉木宏はちょっと良かったかな。 魚津を張るには百年早いけど、でも、爽やかだった。 応援する気になれた。 もう見るのやめようかなあと、一瞬思ったけど、 彼の役者としての成長ぶりを期待して、次も見てみようっと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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