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カテゴリ:本の話
寝つきの悪い夜は読書に限ります。それも厚めの、字の小さい本ならだんだん眠くなってくるからです。冷え性の私はベッドに入っても足が冷たいので、いくらお休み3秒女でも冬場はちょっと寝つきが悪いです。「チャングムの誓い」なんて見ちゃうと、興奮してますます眠れなくなります。
そこで寝る前に読んでいたのが横溝正史原作の「八つ墓村」でした。小さい頃、このドラマがあったような気がします。曾祖母の家でテレビを見ていると、変な人が『八つ墓村の祟りじゃ~』なんて言いながら走り回っているのを見て、怖い話だと思った記憶があるんです。 でも、物心がついてからはこの映画もドラマも見たことがないのです。だから物語りもまったく知らずに読みました。最近も稲垣吾郎さんが金田一耕介に扮するドラマがあったようで、うちに来る生徒のほうが内容を知っていたので、 「内容を私に言ったらダメ!言ったら私の祟りがあるからね!」 と念を押しました。 どんな内容かというと… 八人の落ち武者を惨殺し、その霊を慰めるために建てられた八つの墓から由来する八つ墓村で、村の有力者が村人30余名を惨殺して逃亡する事件が起きました。それから30数年が経ち、主人公の辰哉はある日、実はこの殺人鬼の息子で、遺産を相続するために村に帰るようにと告げられます。自分の出生の秘密を何も知らずに村へ帰った辰哉ですが、彼を迎えていたのは人々の冷ややかな目と、次々に起こる殺人事件でした。 感想は…ずばり、おもしろかった!今日残りの半分を一気に読んでしまいました。読みながら犯人を推測したり、主人公と一緒にドキドキしたり、こんな小説を読んだのは久しぶりかもしれません。私は犯人候補を3人考えていたのですが、第3候補が当たりでした。犯人とずっと思って読んでいた人は実はいい人でした。 「八つ墓村」といえば、金田一耕介シリーズの第1作ですが、彼の活躍の場は少なかったような気がします。最後の事件の経緯を説明するときだけだったような…。犯人も金田一が『犯人はこの中にいます』なんて言い当てるんじゃなくて(彼は最初から犯人が誰かわかっていたけど)、主人公の辰哉がどんどん謎解きをしていくんですね。第2作から活躍するするのかな? こんなに有名な横溝正史の作品を読むのは初めてでした。確か父の本棚に横溝作品があったはず…と、さっき確かめてみたら21冊ありました。金田一耕介シリーズの、シリーズの半分はありました。2作目の「本陣殺人事件」、3作目の「獄門島」もあります。また、眠れぬ夜の強い見方ができました。その前に友だちに借りた本を先に読まなきゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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