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テーマ:★☆沖縄☆★(2902)
カテゴリ:国内の旅
沖縄旅日記・その19(→今までのお話1、2)
那覇ハーリーの会場を後にした私たちはいったんホテルに戻りました。ここでハッサンは別行動。いつもの5人となりました。那覇で過ごせる最後の午後、何をするか話しました。大体見たいものは見たし(私はまだ見たいものがあったけど…)、買い物は翌日の午前中にできるし…。そこで、まだ私以外の4人の行っていない沖縄県立博物館へ行くことになりました。 博物館の前のシーサー。 この博物館は、1人で那覇を散策したときに行きました。規模もそんなに大きくはないし、ゆっくり見たとしてもそんなに時間は要しません。でも、まあ博物館は大好きだし(学芸員の資格保持者!)、まあいいかと思って付き合いました。入場のとき、受付でなぜか私も英語のパンフレットをいただきました。 沖縄県立博物館は古い2階建てで5、つの大きな展示室に分かれていました。民俗展示室、企画展示室、自然史展示室、美術工芸展示室、歴史展示室です。 民俗展示室では、沖縄の島々によって異なる農耕魚撈などの生活用具をはじめ、衣食住、信仰と祭り、遊びや芸能などが展示されています。私はこの民俗の展示がとても興味深かったです。中でも沖縄の棺おけの形。もちろん古いものですが、本土と全く違っていました。何とかこの場で見せられないかといろいろ検索してみましたが、見つかりませんでした。 それから歴史展示室もなかなかおもしろかったです。琉球列島の形成、先史時代、グスク時代、琉球王国の誕生、島津氏侵攻、王国末期、琉球処分、沖縄戦、アメリカ統治の時代…。まるで日本であって日本でない歴史です。そりゃ、かつては日本ではなかったのだから、独自の歴史があるのでしょうから。日本史の中で初めて登場するのは外国としての琉球王国でしたものね。 歴史を少しでも頭に入れておくと、美術工芸展示も楽しめました。琉球王国時代は中国、日本、東南アジア諸国と外国交流があり、各国から積極的に諸技術を導入し、沖縄の気候風土にあった独自の文化が形成されたそうです。織物や染物の鮮やかさ、以前紹介した独特の焼物、沖縄独特でありながら他の文化の香りもします。シーサーは日本でいえば狛犬?ベトナム人の友人が、ベトナムにもシーサーのような架空の動物の像があると言っていました。 ただ、ここの博物館は確か展示物の英語の説明がないんですね。日本語の流暢なポールはともかく、他の3人の日本語のレベルでは到底理解不可能。だから、ほかのメンバーは自然史の展示がいちばんおもしろかったようです。動物や植物は住んでいる環境ごとに展示されているので、わかりやすいし、展示物の背景は沖縄の自然を描いたり造られたりしています。イリオモテヤマネコは意外に小さかったです。 日本の博物館は写真撮影が許可されていないところが多いので、文章だけの説明ではちょっとわかりにくいですね。小さいけれど、日頃目にすることのできない沖縄に関する展示を興味深く鑑賞しました。 ただ、この博物館はもう閉館されているのだそうです。記事を書こうとネットで調べたところ、現在新しい博物館(美術館も併設)を建築中で、展示品もそちらに移されているそうです。オープンの日はちょっとわかりませんが、次回那覇を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみたいと思います。 これも古い?博物館の近くにありました。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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