ハナちゃんといっしょ

雨降る日曜日、映画を見に行きました。最初は「イルマーレ」を見るつもりでしたが、これはDVDになって見てもいいような気がしたし、おもしろそうな日本映画がたくさん公開されていたので、日本映画を見ることにしました。

「UDON」、「フラガール」、「シュガー＆スパイス 風味絶佳」、「涙そうそう」、「夜のピクニック」…。どれも見たいけど、「シュガー＆スパイス」にしました。「誰も知らない」でカンヌ映画祭主演男優賞を最年少で受賞した柳楽優弥、「パッチギ！」で話題になった沢尻エリカが出演ってことで期待して見ました。

内容は…。高校を卒業して進路の決まらない主人公の志郎は、とりあえずガソリンスタンドで働くことになします。そこにバイトでやってきた女子大生の乃里子ですが、志郎は以前、彼女と元彼の修羅場を偶然目撃したことがありました。いっしょに働いているうちに彼女に対して恋愛感情が芽生え、付き合うようになりますが…。

感想は…。かわいいですね、ちょこっと大人になった柳楽くん♪ちょっと無表情な感じもしましたが、そういう役柄なのかしら。沢尻さんは、思ったより…でした。なんせ、「パッチギ！」のときがあまりにもよかったので。

少年は初めて真剣に恋をしたけれども、彼女は結局元彼のもとへ帰っていきます。ここで普通だったら、
「なんてひで～女なんだ～」
って思うんでしょうが、私は彼女の気持ちがわかりますね。やっぱり先行きが不安な将来よりも、安定した方を選んでしまう。少しでも条件のいい男性にひかれてしまうのは、女性の本能ですから。そうじゃないって人もいるでしょうけど、ドライだと言われてもそんなもんです、私は。でも、相手があんな美少年だったら考えるかも…。

ただ、あっさり将来有望を選んでしまうには、彼女は若いよ。若いうちは苦労してでも好きな人と添い遂げなきゃ。あっさり条件のいい方を選んでいいのは、ある程度年を取ってからだよ。なんてね…。

まあ、これでよかったんじゃないかと思います。あっさり初恋が実ってハッピーエンドで終わるのは、やっぱりつまんない。←嫌な女だね～。今日は本音炸裂日記か？

２人のラブストーリーもよかったのですが、彼らを取り巻く人々が愉快でスパイスが効いていてよかったですね。祖母役の夏木マリ（かっこいい！）が「女はシュガー＆スパイス」っていうようなセリフをいいますが、主人公２人がシュガーなら、脇役陣はスパイスかななんて思ったりもしました。

ちなみに、ほぼ初対面に等しい人と３人でこの映画を見たのですが、２人の感想は私とまったく違っていました。１人(22歳・女性、アルバイト)は、サブタイトルの「風味絶佳」に悩んでしまい、もう１人(25歳・女性、アメリカの大学卒業後、青年海外協力隊の農業実習研修中)は意外につまんなかったそうです。映画の見方も好みも、三者三様、十人十色ですね。