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テーマ:ワーキングホリデー(123)
カテゴリ:ワーキングホリデー
♪ジングルベ~ル、ジングルベ~ル♪
もうすぐクリスマスですね。宗教とは関係ない行事にも関わらず、長いこと楽しいイベントとしてすっかり定着してしまいましたが、年を重ねるにつれて、おまけに子どもでもいなければすっかり普通の日となってしまいました。悲しいんですけどね。でも、街を飾るイルミネーションや流れてくるクリスマスソングには、やっぱりなぜかウキウキしてしまいます。 私は海外で2度ほどクリスマスを過ごしたことがあります。最初は今から8年前に住んでいたニュージーランドのオークランドで、2度目は6年前に旅行で行ったイギリスのロンドンです。ロンドンのクリスマスはまあごく普通。友だちの旦那様がターキーを焼いてみんなで食べたけど、友だちの子ども(当時2歳)はなぜか白ご飯にちりめんじゃこをのっけて食べていました。 今日はニュージーランドでの真夏のクリスマスの思い出話を…。 1999年12月、私はオークランドである一家と生活していました。お父さんのラティラはインド系ニュージーランド人、お母さんのパトリシアはスイス人、10歳の長男タシはお母さんと前夫の子どもでスイス人、7歳の次男キーランと3歳の長女タラはインド系とスイス人のハーフ。家での日常会話は、父ラティラと娘タラ以外、家族はみんなフランス語で話していました。私には英語で話していましたけど。私はこの家で「オーペア」という、住み込みのベビーシッターのお仕事をしていました。これが辛くてね…。このお話は、またいずれってことで。 で、とても国際的なこの一家、宗教はもっと国際的で、母パトリシアはチベット仏教のラマ教徒でした。食事の前にはみんなで、 「ドンパーラーメー…」 なんてお祈りをしていました。彼女はチベットにも3回行き、ダライ・ラマにも対面したことがあると言っていました。そんな仏教徒一家のクリスマスとは…。 まず24日のクリスマスイブ、家族みんな、スイスから遊びに来ていた長男タシの祖母のマーガレットに従兄のアレックス、父ラティラの両親と2人の妹たち、それからラティラの仕事仲間が1人…それから私も含めて、パトリシアのフランス人の友人が経営するフランス料理店でディナーでした。これがおいしくってね…。しかも、私は一銭も払わなくてよかったのですから。そう、仕事は辛くても食べ物には恵まれていたんですよ。おかげで太った!(笑) 翌日のクリスマスは、そのラマ教の寺院へ行きました。パトリシアが言うには、いくら仏教徒でもここは西洋の国。だから西洋の宗教を敬って寺院でもクリスマスを祝うとのことでした。なるほどな~と感心。私も連れて行かれました。タラの面倒を見るためにね(苦笑)。でも、これはおもしろい経験になりました。 寺院の中に一歩入ると、チベット人のラマ(僧)が中央にいて信者たちが並んでいました。ここで私は目が点。ラマはサンタの帽子をかぶっていて、大きな仏壇の前には目を見張るようなどでかいクリスマスツリーが飾られていたのです。そしてラマはサンタになって、信者たちにそれぞれプレゼントを渡しているではありませんか。いちばん後ろで見ていた私は、不謹慎にも笑いがこみ上げてきました。 その後、本家本元の宗教儀式をしている間、私は子どもたちとマーガレットと寺院の周りを散歩しました。マーガレットの話を聞いてびっくり。長男タシは、パトリシアが修行中にこの寺院で産まれたのだそうです。タシの話を書くと長くなりそうなので、この辺でカットね。機会があればいずれ書きます。 それからは寺院の庭でバーベキュータイム。もちろんラマを囲んでです。ラマの大好物はビーフだそうでしてね…。ここの面々も国際的でした。ニュージーランド人に、チベット人に、シンガポール人、スイス人にマーガレットはドイツ出身、で、私は日本人。私は信者ではないのですが、シンガポールの女の子が話し掛けてくれたり、ラマも隣に座っていろいろとお話をしてくれました。チベットの高僧と話をする機会なんてなかなかないので、貴重な体験でした。どんな話かは忘れたけど…。 やっぱり仏教って宗派はいろいろあっても、他宗教に対しても寛容的なんだな~って思ったできごとでした。おもしろい体験でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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