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テーマ:映画館で観た映画(8571)
カテゴリ:映画の話
もう~、最近は見たい映画が目白押しで、全部見るわけには行かないし(お金がもたない…)、でも見たいし…ってことで、雪の舞う中映画館へ行ってきました。今日は映画の日、本当は早起きして2本続けて見ようなんて張り切っていたけど、やっぱり朝寝坊。1本だけ見てきました。どれを見ようか、映画館でちょっと迷ったけど、やっぱりここは「マリー・アントワネット」ということで。
日本史大好きで、日本史関係の本ばかり読んでいて世界史には疎い私ですが、唯一やたらと詳しいのがフランス革命の時代なのです。それはもちろん、「ベルサイユのばら」の影響なんですね。小学校低学年の頃、ピアノ教室に単行本があって読破、その後テレビアニメに夢中、大学時代は「ベルばら」の愛蔵版のコミックスを買い、宝塚花組公演まで見に行きました。オスカル編だったのですが、そのときのフェルゼンの役は涼風真世さん。とても素敵でした。 世界史の本では、フランス革命やマリー・アントワネットの本もけっこう読みましたし、それから好きな作家、遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」も大好きでした。この作品は、「ベルばら」とかなりだぶる部分があって、読んでいてとてもおもしろかったです。ってことは、池田理代子の「ベルばら」も、遠藤周作のこの本もかなり史実に基づいているってことでしょうか。 映画は大学時代にエマニュエル・ベアールがアントワネットを演じたものを見ました。内容はあまり覚えていないくらいだから、そんなに面白くなかったのだと思います。そういえば、巨匠ジャック・ドゥミ(「ロシュフォールの恋人たち」、「シェルブールの雨傘」の監督)は「ベルばら」実写版を撮ったと、むか~し聞いたことがあるけど、見ていないな~。 さて、最新の「マリー・アントワネット」はソフィア・コッポラ監督が撮っています。主演はキルスティン・ダンスト。コッポラ監督のデビュー作「ヴァージン・スーサイズ」でもダンストは主演していたんじゃなかったけ…。最近、記憶が怪しくていけませんね。コッポラ監督はデビュー作のほかに、「ロスト・イン・トランスレーション」を見ました。これがすごく好きな作品で、もちろん今回も期待大でした。 さて、内容は…っていっても、史実に基づいたアントワネットの生涯だと思います。本で読んだままのアントワネットの生涯なのですが、歴史物としてみるよりも、アントワネットという1人の女性の孤独感、女性として満たされない生活を描いたものなんですね。 オーストリアからフランスに1人嫁いできて、孤独と満たされない思いから浪費に走ってしまう彼女は、やがて国家を破綻に追いやってしまうのは有名すぎる話。でも、考えてみれば、わずか14歳で親元どころか国許を離れて嫁に行き、愛憎渦巻く王宮に放り込まれ、本当の味方もいない。現在と一緒です。満たされない女性が買い物に走り、カードを使いまくって自己破産するのと…って思います。 ただ、これだけの濃い人生を2時間弱にまとめてしまうには、ちょっと無理があるかなとも思いました。前半はしっかり描かれていたのですが、後半の王女を産んでからの展開が速くて駆け足だったような。アメリカ独立戦争、イギリスとの当時の関係をよく知らない方には、?の部分もあったかもと思います。ただ、歴史的なものを抜きにして、1人の女性の映画だと思えば大丈夫でしょう。 家に帰って仕事を終え、押入れの奥から「ベルバラ」を引っ張り出してきました。今夜はこれから読み返します。 これはおすすめ小説です! 好きなソフィア・コッポラの映画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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