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カテゴリ:国内の旅
◆旅の回顧録・11◆ 長崎3人旅・その2(→前回のお話)
旅館に着き、早速長崎散策に繰り出た私たち3人がまず最初に行った場所は、日本二十六聖人殉教地でした。そこは泊まっていた旅館のすぐ近くの丘の上にありました。 ここでSTUDY!日本二十六聖人殉教地とは…。豊臣秀吉の禁教令により京都や大阪でとらえられた外国人宣教師6人と子供を含む日本人20名は長崎に送られ、慶長元年(1597)2月5日に、長崎西坂の地で処刑されました。外国人宣教師達はキリストが処刑されたゴルゴダの丘にここが似ているため、この地で処刑されることを希望したと言われています。 この事件の話は長崎に滞在していたルイス・フロイス神父によりヨーロッパに伝えられました。この悲しいできごとは広くヨーロッパに知れることとなり、この報告を受けたローマ教皇は涙を流し悲しまれました。そして盛大な祭典をローマで行い、26名の殉教者を聖人に列し「日本二十六聖人」と称せられたのです。昭和36年、列聖百年を記念して26聖人の殉教碑と資料を展示した記念館、記念聖堂が建てられました。 上の写真を見てわかるとおり(小さすぎて見えんわ!)、真ん中のほうに背の低い子どもの像があります。12~14歳の子どもが3人この中にいたそうです。この近くには記念館とまるでスペインの教会のような聖フィリポ教会がありましたが、残念ながら見ていません。 それからいざ、ランターン・フェスティバルのある中華街へ向かいました。駅から中華街までは路面電車が走っていますが、地図を見てもそんなに遠くないし、ちょうちんに灯りがともるには明るすぎます。若い2人と歩き好きの私は、長崎の町をぶらぶらしながら歩いて向かうことにしました。 長崎は日本一自転車の台数が少ない町です。それもそのはず!坂道が多いのです。私たちは比較的平たんな市街地を歩いたのですが、それでもこの坂は…っていうような坂道もいくつかありました。私は坂が多くて海の見える町が大好きなんです。広島の尾道も、アメリカのシアトルもとても好きな町です。 次にたどり着いた先は有名な眼鏡橋です。 ここは外国人の2人とも何気に見たかったようです。ここで紹介するまでもないほど有名な、日本最古の石造アーチ橋です。1634年に興福寺唐僧子禅師(とうそうもくしぜんし)によって架設されました。川面に写るその姿から「めがね橋」と親しまれてきた橋です。1960年に国の重要文化財に指定されました。 ご存知の方も多いかもしれませんが、約20年ほど前の九州の集中豪雨の際に、この橋は一度濁流に飲まれて消えてしまいましたが、その後再建されました。この眼鏡橋の架かる中島川にはたくさんの石橋がかかっています。長崎の石橋のなかで本物の石橋はこの橋と桃渓橋と袋橋のみなのだそうです。 眼鏡橋の近くにアイスクリームのスタンドが! このアイスをよく見てください。かわいらしい花の形をしています。いつもの私ならアイスに食らいつくのですが、この日は腹の調子が悪くて…残念!アイスを持ってはしゃぐマーティンを、うらめしく眺めるだけなのでした…。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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