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カテゴリ:国内の旅
◆旅の回顧録・12◆ 長崎3人旅・その3(→今までのお話)
眼鏡橋からしばらく歩いて行くにつれて、イベントの飾りもだんだん増えてきました。ちょっと大きな橋の上には、猿をかたどった大きな提灯がありました。人の背丈の2倍以上はあったと思います。その提灯の写真を撮りに行くと、向こう側の商店街のアーケードにはいたるところにたくさんの飾り提灯があるのを発見!それを見て回ろうと、私たち3人はアーケードの中に入って行きました。 さて歩いて回ろうとすると、なんだか人が増えてくるし、ロープは張られているし、警備員がたくさんやってきて人の整理を始めるし、ここで私はピーンときました。何かイベントが始まると…。 はい、予感は的中!アーケードの中を見回すと、上のほうの広告に「皇帝パレード」書かれた文字を発見しました。2人にそのことを告げると、まあ見てみようかということに。私はいちばん前を陣取りました。2人が私がチビだからと気をまわして前に出してくれました。うれしいような、悲しいような…。 人はどんどん増え、警備員も下がれだなんだと拡声器を持って叫び始めました。パレードの開始まであと数分でした。ふと後ろを見ると、マーティンはいるものの、ピーターがいません。ピーターはどこに行ったのか聞くと、マーティンは 「知らない。彼はいつも突然いなくなるんだよ。僕は彼のそこんとこがいちばん嫌いだ」 ということ。私は当時、普段マーティンとはよく遊んでいたけど、ピーターはみんなと一緒のときにしか遊ばないって感じだったので、ふ~んって感じでした。しかし、そんな彼の行動はこの2日間で度々。私は気にならないんだけど…。 時間が過ぎても皇帝パレードはなかなか始まりません。私の後ろではマーティンが1人でうるさかったです。 「いつパレードは始まるんだ?なぜ彼らはこないんだ?なぜ警備員はあんなにうるさいんだ?なぜこんなに人がいるんだ?」 そんな質問にいちいち答えていたのですが、 「なぜ僕らは待ってるんだ?なぜピーターはいないんだ?なぜ君はこんなにチビなんだ?」 はい、最後の質問には私も 「うるせー!!!!!」 と日本語で怒鳴っていました。こいつはそういうヤツ。最後は私がキレてギャンギャン言うのを楽しんでいるようなヤツです。 そしてや~っとパレードの開始(振りが長いって?)。鮮やかな色とりどりの中国服を着た一団が、ゆっくりとアーケードの中を歩いていきます。皇帝や皇后役らしき役柄の人は輿に乗っていました。小さな子がメイクをしてわけもわからず歩いている姿がとてもかわいらしかったです。ほんの10~15分ほどのパレードで、最後のほうは九州各県の「ミス○○」と書かれたたすきを着用した女性たちも歩いていました。もちろん、大分の方もいましたよ。 気がつけばピーターも帰って来ていました。どこかでパレードの写真を撮っていたようでした。2人ともパレードはちょっとつまらなかったようで、 「僕らはなんでこんな長い時間、あんなのを見るために待ってたんだ?」 なんて言っておりました。風情のないヤツらめ~。 それからアーケード内の飾り付けをゆっくりと見て、メイン会場の中華街に向かったのでした。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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