|
カテゴリ:国内の旅
雨もやっとやみ、夏らしいお天気になったと思ったら、最近はもう盆トンボが飛び交うようになりました。これからが夏本番で、暑い日はまだまだ続くのでしょうけど、日本の夏ってやっぱり短いですね。私は夏が苦手だから、早く秋になってほしい…。
さて、金曜日は仕事の調整休みでした。月の勤務日数が決まっているので、平日に休めるのはちょっとうれしいわけで、福岡市内まで日帰りで行ってきました。目的は、福岡市立博物館の特別展「鑑真和上展」と、TAOの九州ツアーの最終日公演を見るためでした。TAOは大分公演へ行きました。で、行こうと思っていた熊本公演の日は前代未聞の大雨、下関公演は台風の翌日だったので行かれずじまい。野生の勘が働いたのか、両公演ともチケットをぎりぎりまで取らなかったので損はなし。ツアーの最終日に見れてよかった!8月はシークレットライブが2日間あるのですが、チケットの予約もし、両日とも行きますよ~。と、相変わらずプチ追っかけしています。 で、「鑑真和上展」ですが、誰でも鑑真の名前は聞いたことありますよね。小学校の社会科の歴史教科書にも出てくる、唐の時代の中国の偉いお坊さんです。鑑真像の写真も教科書には必ずといってよいほど載っています。12年の歳月をかけ、危険を冒し、失明しつつも信仰のために来日し、759年に唐招提寺を創建しました。 唐招提寺は老朽化のため、現在平成の大改築中です。それにかかる歳月はなんと10年(2010年完成予定)で、その間に開催されたのが「鑑真和上展」なのです。約1200年前の国宝や重要文化財とう140点が展示されています。 もうね、1200年前のものが目の前にでーんとあるってだけで感動なのに、仏像たちの素晴らしさといったら。天平文化独特の力強く躍動感あふれる木彫、眺めていてただただうっとりするばかりでした。本当、美しいんです。そして、日本最古の肖像彫刻の鑑真和上坐像、とても素敵でした。その空間だけ、空気が違うんです。穏やかに微笑む鑑真和上の彫刻、とてもつくりものとは思えないくらい。像の前で合掌している方もいらっしゃいました。ずっとその場にいたいような雰囲気でした。 しかし、当時の中国でも名僧として名高かった鑑真和上、国外に出ることを禁じられていたのにもかかわらず、どうしてそこまでして日本に来たかったのかしら?当時唐の国にいた日本人僧が、日本の仏教には戒律が必要と、鑑真に来日を求めたんだそうです。でも、唐の人に惜しまれ、密告で何度も捕まり、大嵐で弟子を亡くし自らも失明、それでも12年かけて来日した執念はすごいですよね。 この「鑑真和上展」は9月2日まで開催されます。それと常設展もとても充実しています。歴史好きにはたまりませんよ。あの「漢委奴国王」の金印も展示されています。小さくてびっくりしたけど。やっぱり、美術館、博物館はいいものですね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|