|
テーマ:京都。(6118)
カテゴリ:国内の旅
■秋の京都&奈良の旅-その14■(今までのお話はこちらから)
そして、ついに南禅寺へやってきました。ずっと来たかったお寺だけに、なんとなくうきうきでした。 南禅寺は臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。山号は瑞龍山、寺号は「太平興国南禅禅寺」を正称とします。本尊は釈迦如来です。文永元年(1264)に亀山天皇はここに離宮禅林寺殿を営みました。その後法皇となり、正応4年(1291)に禅寺としました。開山(初代住職)は無関普門(大明国師)で、諸堂伽藍を完成させました。皇室の発願になる禅寺としては日本で最初のものです。京都五山の上位(五山第一位の天龍寺よりさらに上に位置する)の別格扱いの寺院で、日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇りました。 南禅寺に入り、最初に目にするのが歌舞伎で石川五右衛門の「絶景かな」と見栄を切るシーンに登場する三門(重要文化財)です。これが想像以上に大きい! 東大寺の南大門ほどではなかったのですが、ちょっと感動してしまう大きさでした。寛永5年(1628)、藤堂高虎が大坂夏の陣の戦没者慰霊のために寄進建立したものです。楼上には大仏師左京の作になる釈尊像、十六羅漢像が安置され、内部の極色彩は狩野探幽、土佐徳悦の合作だと伝えられています。 私、この三門は帰りに拝観するつもりでした。でも、悲しいことに時間がなくて上ることができませんでした。また次回ってことで…。ちなみに、この三門が建ったのは1628年のこと。石川五右衛門は1594年に亡くなっているので、五右衛門が三門で「絶景かな」なんて言うことは、本当はできなかったんですね~。 法堂(はっとう) 三門をくぐると、目の前に現れるのがこの法堂です。法堂は豊臣秀頼により寄進されましたが、明治28年(1895)にこたつの火の不始末で焼失、明治42年(1909)に再建されたものです。新しい建物ですが(っていっても、100年前のもんだけど…)、見どころは天井に描かれた竜の絵です。今尾景年翁崋生の大作です。外から暗い天井を見上げると、迫力のある竜の絵が。なんだかちょっと不気味でした。 紅葉も少しずつ始まっていました(10月下旬です)。 この南禅寺、見どころが多すぎて、予定外にのんびり過ごしてしまいました。次回からはそんな見どころを紹介したいと思います。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|