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テーマ:京都。(6117)
カテゴリ:国内の旅
■秋の京都&奈良の旅-その16■(今までの話はこちらから見てね)
南禅寺の水路閣の向こう側の石段を上ると、いちばん高いところに南禅院という建物があります。南禅院は離宮禅林寺殿の「上の宮」遺跡で、南禅寺発祥の地です。 鎌倉時代の中頃、文永元年(1264)に亀山天皇はここに離宮禅林寺殿を営みました。その後天皇は深く禅宗に帰依し、正応2年(1289)に離宮で出家して法皇となり、正応4年(1291)に離宮を寄附して禅寺としました。風光明媚なこの美しい南禅院は明徳4年(1393)の火災で焼失、その後再興されましたが、応仁の乱で再び荒廃し、現在の建物は元禄16年(1703)に五代将軍徳川綱吉の母、桂昌院の寄進により再建されました。 水面に映る南禅院 建物の中には入られなかったのですが、内陣の中央には亀山法皇御木像(重文)が安置されているのが見られます。襖絵は狩野常信とその子如川、随川の筆による水墨画です。 庭園は鎌倉時代末期の代表的な池泉回遊式庭園で、下池には心字島が設けられています。作庭は夢窓国師といわれ、天竜寺庭園、苔寺庭園と共に京都の三名勝史跡庭園のひとつに指定されています。庭園の東南隅には亀山法皇の遺言により、分骨を埋葬した御陵があります。それほど法皇はこの美しい庭園を愛していたんですね~。 池の周りは木々に囲まれ、静かでのんびりと散策をするのにいい場所です。有料(300円)のせいなのか、人が少なかった気が…。返って静かでよかったのですが、観光客は三門や南禅寺本坊(方丈)に集まってしまうようでした。もったいない気もするけど…。って、私もここへ来るまでは、南禅院に入るつもりはなかったのですけどね。拝観受付で売ってあった絵ハガキを見て、中を見てみようとその場で決めたくらいですから。でも、見てよかったです。本当にきれいなところでした。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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