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テーマ:京都。(6116)
カテゴリ:国内の旅
■秋の京都&奈良の旅-その18■(今までのお話はこちらからどうぞ)
京都や奈良で寺社仏閣を拝観しようものなら、ついて回るのが拝観料です。確かに、大分県の仏の里・国東半島でも拝観料はとっていますが、200円程度のもの。関西はやっぱり高い!有名どころは500円ですから。小さめのところで300円程度します。なので、拝観するとなると一瞬躊躇してしまうわけです。貧乏旅行専門だった昔の私なら、見たくても外観だけを舐めまわすように眺めて通り過ぎていましたが、もういい大人…というよりも、もうオバサンといわれてもおかしくない年齢です。ちっ、たけーなーなんて思いながらも、ついつい入場してしまいました。 しかし、やっぱりお金払ってでも見てよかったわ~っ思ったところが南禅寺の方丈です。最初は入口の美しさに惹かれ、中のお庭が気になって仕方がなかったのですが、庭よりも美しい襖絵の数々にうっとり…でした。 その入口ね♪ 受付を済ませ、禅寺特有の署員からほのあかりの広廊下を進むと方丈(清涼殿)広縁に出ます。ここには禅寺式枯山水の庭園があります。 方丈庭園(名勝指定庭園) 江戸初期の枯山水を代表とする名称で、巨石の姿から「虎の児渡し」と呼ばれるこの庭園は、慶長年間に小堀遠州作と伝わっています。石の部分に蔭がかかっていて、写真を撮るとちょっと暗くなりました。ここではお天気が良くない方がきれいに撮れるのかも…。このお庭を見ているとき、大方丈ではお経が読まれていました。これがまたいい雰囲気でした。 大方丈は前庭に面したこけら葺の建物で、天正年間豊臣秀吉が建造寄進した御所の清涼殿を、慶長16年(1611)に後陽成天皇より拝領移建したものです。日本建築(寝殿造)の最も美しい豊かさを持った構築が見られ、小方丈とともに国宝に指定されています。内仏は平安時代作の聖観音菩薩立像(重文、現在は宝物殿に収蔵)です。狩野元信、永徳の見事な襖絵が見られます。 小方丈は清涼殿に接続された工法の建物です。桃山城の小書院を移したもので、狩野探幽の傑作といわれる「水呑の虎」の襖絵が見られます。 そうなんです。この方丈では狩野派の襖絵が心行くまで堪能できるのです。前日に京都国立博物館でおなかいっぱい狩野派の襖絵や図屏風を見てきたはずなのに、ここで再び鑑賞できます。それも展示室に並べられているものではなく、建物の中に普通にある…。って、触ったり写真は撮ったりできないけど。そこがまたいいんですよね~。 ここは500円払ってでも見てよかった!と心から思える場所でした。 つづく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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