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テーマ:北九州の旅(24)
カテゴリ:国内の旅
あら、お珍しい♪私が2日続けて更新してる…。大寒波が来たって、私のせいじゃありませんからね~。でも、週末に向かって寒くなるらしい。だから~、私のせいじゃないんだって!
大変恐縮ですが、5月に行った北九州日帰りの旅の続きです。ふざけんなって感じでしょ?まあいいじゃん、いいじゃん♪前回の旅は…一覧から探してね これ、ど~こだ? この建物は旧三井倶楽部(国重要文化財)です。大正10(1921)年に三井物産の社交クラブでした。優雅だね~。サロンみたいなものかな?その後は国鉄に所有が移り、「門鉄倶楽部」と呼ばれていたそうです。 建物も見どころの一つだけど、何といってもその中が素晴らしい。何がって?レストランじゃないんだよ。この中には、作家・林芙美子の資料室があるんです。私、「放浪記」しか読んだことがないのだけど、林芙美子が大好きなんです。あのしっちゃかめっちゃかな生き方、大いに共感できる!いいのだろうか、これで…。 で、林芙美子って誰や?って?ほら、女優の森光子さんの舞台で有名な。高齢につき最近はでんぐり返りはやめたっていうあの有名なお芝居ですよ。その森さんが演じてたのが林芙美子本人です。舞台は見たことないんだけどね。 芙美子がこの門司で生まれたという説があって、ここに資料室があるのですが、「放浪記」を読んでいると本人は本籍地鹿児島で生まれは下関、故郷は尾道…ってな感じで書いている。まあ、どっちだっていいのよ、ここには彼女の愛用品や直筆の手紙、川端康成からの手紙なんかも展示されています。 芙美子の何に共感できるって、あまりにも自由奔放な生き方。それを知ったのは「放浪記」ではなく、群ようこさんの林芙美子について書かれたエッセイ「飢え」を読んでから。それから芙美子自身に興味を持ち、「放浪記」を読んだわけなのですが、あぁ、これを大学生の頃に読むべきだったって、心から悔みました。でも、そんな若い頃に読んでいたらもっとダメ人間になっていたかもね。 好きになれば一途、なりふりかまわず男に尽くし、見栄も張らない。捨てられた男を追いかけて傷口に塩を塗られまくり。貧乏で空腹に苦しむ生活も赤裸々に書きつづっている。あぁ、あんなふうにストレートに自分の現在(いま)を文章にできる人、心の底から羨ましいって思いました。うれしいことも、苦しいことも。 今は芙美子の短編集を読んでいるところです。まだ読み始め、ゆっくりゆっくり味わおうと思います。 あ、この建物の中にはアインシュタイン博士夫妻の滞在したお部屋もあります。どんなって、普通の洋室です、はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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