|
テーマ:山口県(129)
カテゴリ:国内の旅
■山口・長門の旅・その6■
湯田温泉は中原中也の生誕の地です。また、日本中を放浪した俳人・種田山頭火にも縁のある場所です。生まれは現在の防府市ですが、昭和13年、湯田温泉に「風来居」をかまえ、約10ヵ月暮らしたと言います。 湯田温泉では中也と山頭火の文学碑をいくつか見ることができます。私は少ししか見つけられなかったのですが、きっともっとあるはず。今回見つけたものを紹介したいと思います。 高田公園の中也の碑。 『帰郷』から。 「これがわたしの故里だ さやかに風も吹いてゐる」 「ああ おまへはなにをして来たのだと… 吹き来る風が私に云ふ」 これを読むと、なんかしんみりしちゃいます。 町の中にあった中也の碑。 『童謡』から。 「しののめの よるのうみにて 汽笛鳴る こころよ 起きよ 目を醒ませ しののめの よるのうみにて 汽笛鳴る 象の目玉の 汽笛鳴る」 象の目玉って、機関車のどの部分なのかなって思わず想像してしまいます。 高田公園の山頭火の碑。 「ほろほろ酔うて この葉ふる」 この碑文の文字は、山頭火の自筆を写したものだそうです。 町にあった山頭火の碑。 「ちんぽこも おそそも 湧いて あふれる湯」 …なんていう、ちょっと顔が赤くなってしまうような俳句ですが、一皮むけば人間はみんな同じだって感じがします。 中原中也の碑文にお目にかかる機会は少ないと思いますが、種田山頭火は日本全国でみかけますね。大分県では長湯温泉と豊後大野市三重町のお寺で見ました。彼自身が見て感じた俳句をその土地で読むことができるのは、なかなかいいものでね~。 つづく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|