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テーマ:山口県(129)
カテゴリ:国内の旅
■山口・長門の旅・その10■
山口の旅2日目。この日は宇部の近くまで行き、宇部の友人に長門まで連れて行ってもらうことになっていました。待ち合わせに間に合いそうな電車まで時間があったので、種田山頭火が住んでいたという其中庵(ごちゅうあん)を訪ねることにしました。 その日は快晴!朝からいいお天気です。宿泊先のホテルの人に聞けば、丘の上の住宅街にあって見つけにくいということ。遠回りになるけど、いちばんわかりやすい道を教えていただきました。実際、ちょこっとだけ迷ったけど無事に到着しました。 其中庵の入口発見! 日本を放浪した俳人・種田山頭火が最も長く暮らしたのは、小郡(現・山口市)です。昭和7年から13年まで、其中庵に住み、自由律の俳句を作り、俳人と交流しました。 山頭火の好んだ法華経の中の言葉、「其中一人作是唱言」という言葉からきています。意味は、災難に遭った時、また苦痛に苛まれたとき、其の中の一人が「南無阿弥陀仏」と唱えると観世音菩薩が手を差し伸べて皆が救われ、悩みから解き放たれるということです。其中庵の語源は、この「其中一人」を自分に置き換えて、その一人が住むということで「其中庵」と名づけられたそうです。 其中庵の正面。 其中庵は復元されたものです。山頭火と親交のあった下関の近木圭之介氏の作成した見取り図を基に復元されました。 中も自由に見学できます。 こじんまりとして他には特に何もない場所だけど、休憩所に座って少しのんびりしました。地面に落ちた山茶花もきれいだし、晩秋の山の色と青空も美しかったです。おまけに、誰もいない。ちょっと贅沢な気分でした。 小郡の郷土資料館にも行ってみたかったのですが、電車の時間があったのでこのまま小郡を去り、長門へ向かいました。長門の旅行記の前に、次回は新山口駅のお話を書きます。 つづく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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