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テーマ:山口県(129)
カテゴリ:国内の旅
■山口・長門の旅・その16■
仙崎は童謡詩人・金子みすゞの生誕の地です。金子みすゞの詩に出会ったのは、もう15年以上前のことです。『大漁』という詩を読んですぐに興味を持ちました。絵本と詩集を買い、繰り返し読んでいるうちに、どんどんみすゞの詩の世界に惹きこまれました。1年間滞在したニュージーランドにも詩集を持って行き、よく本を開いて読んでいました。だから、仙崎は訪れてみたい場所のひとつでした。 みすゞ通りは、この場所にみすゞの生家と墓所、そして縁の地が多くあることからその名前が付けられました。写真でしか見たことのないこの通りに胸を躍らせながら向かいました。その通りには、商店街や市民、子どもたちによって書かれたり描かれたりした詩や作品が飾られていました。 郵便局の外壁。 いちばん有名な詩なのでは?『わたしと小鳥とすずと』 初めて出会った詩『大漁』。 工夫された作品たちも。 まだまだ、ここでは紹介しきれないくらいの素敵な作品たちに出会いました。しかし、なんだか寂しい。街並みは雰囲気があっていいのに、閑散としているんです。観光客がほとんどいないんです。冬だから?と思ったのだけど、この夏訪れた友人も、何にもないし人もいないって言っていました。もったいない…。 ちょっと古い言葉かもしれないけど「町おこし」、なんだか空回りしているような気がします。仙崎に限ったことではなく、日本中(西日本限定だけど…)のたくさんの場所で感じたことです。活気のある町は本当に元気だし、人も集まる。でも、どんなにいいところでも、見どころがたくさんあっても、閑散としている町もある。すごく寂しく感じました。 仙崎もみすゞ通りもとてもいいところなので、もっといろんな人に見てほしいなって思いました。本当に素敵な場所でしたから。 つづく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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