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テーマ:山口県(129)
カテゴリ:国内の旅
■山口・長門の旅・その17■
金子みすゞ(本名・テル)は、明治36年(1903年)に仙崎村(現在の長門市仙崎)に生まれました。子どもの頃から読書が好きな少女だったといわれています。20歳の時、4誌に詩が一斉に掲載され、西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されました。 しかし、それも23歳の時に結婚したことで一変しました。娘を設けますが夫とは不仲、しかも創作活動や詩人たちとの交流も禁じられ離婚します。娘を手元で育てることに夫も最初は同意しますが、考えを翻した夫は親権を要求。夫への抵抗心から、みすゞは母に娘を託す手紙を残し、26歳の若さで服毒自殺をし、この世を去りました。亡くなるまで512篇の詩を綴ったとされています。 金子みすゞ記念館は、みすゞの生誕100年を記念して2003年に生家跡に復元されました。 金子みすゞ記念館正面。 道路沿いの金子文英堂では、1階は文具店が、2階はみすゞの部屋が復元されています。部屋のところどころでいくつかの詩を読むこともできます。 2階のみすゞの部屋。 奥にある本館は資料館となっています。また、ちょっとした仕掛けのあるギャラリーもあります。ちょっと時間の関係で、本館は駆け足で見てしまったので、ギャラリー以外はあまり覚えていません…。 この記念館を見物していた観光客は私以外にもう一人いました。男性の方で、 「あなたもみすゞさんのファンですか?」 と聞かれました。そうなんです、『みすゞさん』なんです。金子みすゞのファン、記念館の職員さん、そして地元の人はみんな親しみを込めて『みすゞさん』って呼んでいました。なんか温かい感じがしていいな。 次回もちょこっと『みすゞさん』の縁の地について書きたいと思います。 つづく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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