2歳児クラスのAちゃんのひいおばあちゃん、といっても70代のとっても元気な若々しいおばあちゃんです。秋ごろにAちゃんのお母さんのお仕事の時間が長くなって、お迎えはひいおばあちゃんになりました。何日かして、ある日おばあちゃんがかわいらしいミニダックスフンドのハッピーを連れて玄関に入ってきました。「先生、日暮れが早くなって、散歩を早くすませようとするのだけれど、夕方散歩とお迎えを一緒にしないと間に合わないので、連れて来たんだけれど」と。玄関のそばに繋がれたハッピー、寂しくなって「キャン、キャン」と泣き出しました。そばにいき撫ぜてあげるとすぐに落ち着き泣き止むハッピーなのですが。玄関の事務室にいるときは慰めてあげられるのですが、いないときも多かったので、年明け「犬が泣いているとこわがって」というクレームが1件出てしまいました。保育士たちから「噛みついてからではおそい」「なんとか犬を門の外につなぐか、Aちゃんを園のほうで誰かが玄関まで連れてきてあげる方法か、どちらかにしないと・・」などの意見も出てきてしまい・・解決をせまられました。その日もハッピーを連れてお迎えにきたおばあちゃん、とっても言いにくかったのですが、思い切って「おばあちゃん、玄関すぐ前の通路につなぐとどうしても寂しがって泣き出してしまうから、玄関からよく見える園庭の方に繋いではどうか」と話ました。笑顔で「そうですね、よく泣いてますものね」と答えてくれましたが、翌日からハッピーの姿はぱったり見えなくなりました。(私が不在のとき)担任に「犬好きのお子さんばっかりではないのに、今まで気づかず、すみませんでした」と何度もわびられていたそうです。仕方がないとは言え、なんだかとても悲しい気持ちになりました。優しいおばあちゃんだからこそ、あまり説明しなくても全部わかってしまって、こちらに気遣ってくださったのです。犬の散歩とお迎え、どうなってしまうのかしら?おばあちゃん、ごめんなさい。なんとも言いがたいのですが、私たちに、優しい気持ちをいただき感謝です。