子どもの地平と保育(私の研究ノート)

　フランスの合計特殊出生率が２．０、どこが日本と違っているのか、少子化対策、

　というニュースが１５日夜に報道されていました。

　保育ママ制度が例に上げられ、フランスは自宅に保育ママが出張方式

　日本は保育ママ宅に預ける方式、そしてフランスは６歳まで、

 日本は１歳という保育年齢の違いを指摘・・・

 このニュース、不正確な比較で、とても残念！！

　日本の保育ママは「家庭的保育」という考え方！

　地域の中で子どもを育て、見守ってくれるお隣さんの代わり!

　のような存在。年齢も２歳11ヶ月まで保育できるところがほとんど。

　なぜかの有名な放送局が年齢を１歳までと報道したか

　というと、東京の江戸川区は０歳児保育が公立で行われていない唯一の地域

　そのため保育ママ制度を０歳児保育の代替にしているためなので・・・。

　たまたまそこを例にあげていたため・・

　フランスはとにかく家族への給付制度が驚くほどあり

　そこにもってきて２歳８ヶ月からは保育学校エコール・マテルネルと呼ばれる

　無料の幼児教育制度があり、それまでのつなぎでさえ、保育料の援助が

　必ずあること。　育児休業していても、働いても生活資金の補助は当たり前

　なので・・。単に保育ママ制度を比較するのではなく、もっとこういう子育て

　支援の格差を報道してほしかった・・本当に残念。

　そのフランスのパリ市の子育て支援政策責任者が明日来日、

　たまたま近くの同じ区内の公立保育園を案内することになっているので

　今日は彼女のおみやげに小さなお雛様を買ってきました。

　フランスに学ぶとしたら人、家族を根本から考えた政策であって

　少子化対策ではなく、家族政策として考えているところでしょう。

　　　　　　　　　　　　我が家の小さなおひなさまたち