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子どもの地平と保育(私の研究ノート)

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ゆうなママりん@ Re:携帯泣き止ませ大賞のリプレイ(07/16) 裏ワザに頼りたい気持ちは私もよく分かり…
lemondrops2005@ Re[1]:携帯泣き止ませ大賞のリプレイ(07/16) y2-mamaさんへ >赤ちゃんは本来泣くも…
y2-mama@ Re:携帯泣き止ませ大賞のリプレイ(07/16) とにかく泣いている赤ちゃんを静かにさせ…
April 22, 2007
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カテゴリ:大学で学ぶ私

先日の読売新聞の「よみうり子育て応援団大賞」創設のページ

に武蔵大学の武田信子さんのインタビュー記事が掲載された。

1999年~2000年にカナダトロントに1年、昨年はオランダ

に9ヶ月滞在し、子育てする社会環境はどうあるべきか、

どのような支援が真に必要か、などの研究を続けておられ、

このたび帰国された。

そのインタビューで日本の子育て支援について

「子どもを人として尊ばれているか」

「支援によって、元気になっているのは誰か」

「子どもを大切にする視点が抜けて、親支援だけが

中心になっていないか」

目の前の親と子の問題と向き合って、具体的に考える支援

でばければ、支援にならないという・・・記事の内容でした。

それはもう、ずっと以前から、

私たち保育園現場では当然のように

子どもを一人の人として尊重する保育であればどうしても大切にしたい

ということ、と親へのサービスとの狭間のジレンマ

(長時間保育や待機児対策で施設数や子どもの人数だけ増やすこと)

の中でどれほど、それを訴えてきたか、知れません。

そのためには、子どもを持つ親の働き方をなんとか考えて

くれる政策や経済支援が子育て支援策よりまず、先にありき、です。

私が読んだ「オランダ・モデル」長坂寿久著に詳しく書かれていますが

膨大な財政赤字と高失業率に悩むオランダがダッチ・モデルに学び、

パートタイム革命などを通じて奇跡、とも言われ、

見事に克服した経済政策として「オランダ・モデル」があります。

96年に労働時間の差別を禁止する法律が導入され

(ダッチ・モデルをまねて・・)パートタイムとフルタイムの

賃金格差を5%にとどめ、パートタイムであっても、

その働き方を選んだという職業意識が

逆に仕事への意欲につながり、労働価値が上がった・・・

そればかりでなく、フルタイム、大パートタイム、

ハーフタイム、フレキシブルタイムという自由な働き方の選択

もでき、高学力の方が逆にパートタイム労働率が高いという

現象も出てきています。働き方で暮らし方にも変化が見え

空いた日はNPO活動や自分の趣味と実益の事業などを

する人たちも出てきたそうです。

親が働いていても働かなくても、親も子もゆとりのある生活

が本当に必要。

日本は保育時間の長時間化が加速的に進んでいます。

今、園に若い20代のシングル父のお子さん二人兄弟がいますが

早朝から目いっぱいのぎりぎりの延長保育で

熱が出ても医者にも連れて行く時間もない、

毎日はお風呂に入れられない、

買い物もままならない・・・

面接のとき、その父が「先生、一旦家に帰って炊飯器に米をといで

スイッチを入れてから、迎えに来たいのだが、いいでしょうか?」

と・・。勿論、いいですよ、と。1歳児クラスの目を離せない下の子

にまつわりつかれて夕飯の支度もままならないのでしょう。

そんな疲れ果てているお父さんにとても無理は言えません!

今、できる限りのことは園で、カバーしようと思っています。

保育園のような末端の声が政府まではとても

届かないので、傷にバンドエイドを張っておくような

支援しか、できないことが本当に情けなく、悔しい気持ちなのです!

 

 

 






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Last updated  April 22, 2007 09:37:13 AM
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