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カテゴリ:幼児の絵本
表紙を見ると、茶色と黒だけのじみ~な本ですが、ページを開いた「もりのなか」は、なんてにぎやかなんでしょう!
中の絵も白黒です。子どもに渡したら、ポンと投げ返されてしまうかもしれません。 でも、そこで終わってはあまりにもったいない。。。 暗い森の中を分け入ったら、楽しい秘密の場所があるんですよね。 だから、この本は、読み聞かせに向いた本かなと思います。 「ぼく」が紙の帽子をかぶって、ラッパを持って森の中に入ると、ライオンやぞう、くま、カンガルーなど、いろいろなどうぶつたちに出会います。みんな音楽隊になりながら「ぼく」のあとをついてきて、楽しく遊びます。 主人公が歩いていくと、いろいろな動物・人物、試練などに出会うという話は、桃太郎などの昔話にもよく出てくるネタです。なぜこうした話がこんなに長い間語り継がれたり、飽きないか。 これは人間ならすべての人が根っこに持っている感情に触れるからなんだそうです。 心理学でこれを「普遍性(ふへんせい)」というそうですが、人間は時代も年齢も人種も超えて同じところでつながっているという考え方のようです。 エッツの作品は、そういうすごさを持っていると評価されています。 そういうわけで、小さな子にもこの本はわかるんですね。 ただぞろぞろ歩いていくだけでなく、登場キャラの性格がすごくバラエティに富んでいて、いろいろなしかけがあって、次はどうなるのかとワクワクします。オチもすてきです。 もりのなか ★エッツの本へのリンク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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