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カテゴリ:赤ちゃんの本
「おててがでたよ」林明子作。
数ある「いないいないばあ」系の絵本の中で、ふと手じかに売っていたので購入したのですが、息子はじめての人が出てくる絵本となりました。 赤ちゃんの絵本は、動物や楽しい形が多いですよね。 動物などは、きれいな色や面白い形で、ぴょんぴょんはねたり、うおーと鳴いたり、楽しいから赤ちゃんは好きなんだと思いますが、人間の形って、けっこう地味です。 「おててがでたよ」は、赤ちゃんが大きなTシャツと格闘するお話(ヘンな説明ですね)ですが、「ぼく(わたし)はおむつをはいてる赤ちゃんなのだ」=「ぼくってうさぎとかじゃなくて人間だったんだね」という自覚があってこそ楽しい話かなと思います。 おててが出てきて、あんよが出てきて、全部出てきたよ、というだけの話なので、最初手にとったとき、「ふーん、ま、買ってみるかな」という感じだったんですが、子どもにしたら、もう、すごく共感できる、タイムリーな話題だったんですね。「気になるところに書き込みしとくぞ」とはりきって読んだので、手とか足とか出ている部分は、ぜんぶまっくろけに塗られてます。 今息子が大きくなって見返すと、「あのちっちゃい手でこれを描いたんだなー」と、赤ちゃんだったころのことを思い出して気持ちがあたたかくなります。 いろいろなところに小さかったころの痕跡をいっぱい残しておいてねと思うのでした。 「おててがでたよ」林明子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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