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カテゴリ:小学生の読む本
おはなしめいろ「さんびきのこぶた」杉山亮・作/長新太・絵
子どもって迷路大好きですよね。 子ども文庫のお手伝いをしていても、迷路ブックやウォーリーなどは真っ先に借りられていきます。 そんな迷路好きの子どもにも、そしてちょっとした壮大なストーリーが読みたい大人にもおすすめなのが、この本です。 ストーリーはおなじみの「さんびきのこぶた」。 ちょっと違うのは、ストーリーが迷路になっているということ。 道を間違えると、話がヘンなオチで終わってしまいます。 例えばスタートは、「こぶたが/さんびきいました」ですが、道を間違えると、「こぶたが/さんぽにでかけました。たのしかったです」で終わってしまいます。ほかにも「こぶたがもんくをいっています。ぶーぶー」とか、何択かのエンディングがあります。 「そこにおなかをすかせたおおかみがやってきました」「そこにおなかをすかせたおおおとこがやってきました。レストランのばしょをおしえてあげました」 「おい、ここをあけろ、おまえをたべてやる」「おいここをあけろ、もれそうだ!」 「トンカツにしたらうまそうだ」「ビフテキにしたらうまそうだ。でもビフテキはうしのにくです」 すんなり読めば数行でおわるストーリーが延々と続いていきます。もうけっこうしんどくて「あー、まっすぐストーリーを読みたい!!」と思う一方で、次の迷い道にはまりたいと思う、このつらさ。 子どもは飽きたらすぱっとやめたり、好きなところから読んだりしてるんですが、親のほうは往生際が悪くて、文字どおり迷路にはまり込んでしまう。 そんな恐ろしい本です。全部読み終えると、大作を読んだような心地よい疲れが・・・。でも、肩こりが・・・。 長新太さんが好きなので購入しましたが、作者は杉山亮さん。これは「おはなしめいろ・せかいのたび」というシリーズになっていて、それぞれ絵は違う人が描いているようです。全部見たいような見たくないような・・・。 でも、とにかく面白いです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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