国語の教科書で泣く
新学期が始まって、ぴかぴかの教科書がきました!息子は小学3年生になり、生活が理科と社会に分かれたり、保健体育が登場して、低学年と違うんだなあと実感です。性教育もあったりして。でも、毎年いちばん楽しみなのは、国語の教科書。どんなお話がのってるのかなーと、わたしのほうがわくわくして本を開いてたりします。今年は工藤直子さんの「すいせんのらっぱ」ではじまって、谷川俊太郎さんの「どきん」が続いてと、ことばが楽しい読み物いっぱいです。宿題の音読で「すいせんのらっぱ」を読むとき、息子が春を告げるスイセンのらっぱの音にメロディーをつけて読むんですが、聞いててたのしー! 4月になっても雪が降って、何となく冬が続いていた気持ちも、ぱっと春に切り替わりました。2年の「がまくんとかえるくん」といい、こんな楽しいお話ものっていますが、教科書って、死にまつわるような悲しい話ものせています。1年生のときは、「ずーっとずっとだいすきだよ」。これは、飼っていた仲良しの犬が死んでしまう話で、生きている間にいっぱい大好きと言ってあげようと飼い主の男の子が思う話なんです。子供のたどたどしい音読を聞きながら、ドーッと涙するおかあさん続出!のお話です。 息子も最初泣きながら読んでました。2年は、モンゴルの民話「スーホの白い馬」。モンゴルの楽器、馬頭琴がなぜできたかというお話ですが、これもスーホと理不尽に命を奪われる白い馬の心の結びつきがとても切なくて。以前書いた「わすれられないおくりもの」も教科書にのっている話でした。でも、教科書って、お話を1回読んで終わるわけではないので、お話を理解するために、少しずつ何度も何度も読み返します。ストーリーがバラバラに分解されてしまうので、最後には感動も吹き飛んでしまうんですよね。。。 よい教材を使ってくれてうれしいけど、お話のためには、かなりかなしい。ある意味、カエルの解剖みたいな感じです。仕組みを知るために本物が必要だけど、カエルにとっては悲惨ですよねー。だから、息子やわたしが大好きな物語は、教科書に出てほしくないなーと思ったりします。でも、同時に、初めて教科書で出会って大好きになる本もあるんですよね。学校の子供文庫を見ていても、教科書にのって楽しかったお話は、けっこう人気があります。「がまくん・かえるくん」などは、何冊かシリーズで出ているので、続きをずっと借りていった子が多かったです。大人になってから読んだほうが、教科書は楽しいなあ。 p designed by hana