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テーマ:おすすめの児童書は?(19)
カテゴリ:小学生の読む本
「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」 子どもは何かが変化していくプロセスが好きだなと思います。 例えば、赤ちゃんはビー玉がコロコロころがって穴に落ちて、ポトンと出てくるようなおもちゃがあれば、何度でも繰り返します。 これが、だんだん大きくなってくると、「次はこうしてみよう」と応用がきくようになり、ビー玉のかわりにミニカーを走らせてみたり。 食べ物の本も好きですよね。 ちびくろサンボがあんなに心に残るのも、おいしそうなホットケーキとトラのバターがたまらなくおいしそうだから。 さて、ばばばあちゃんのお話です。 少し前にアイス好きの息子が「ばばばあちゃんのアイスパーティー」という本を読んで以来、はまっているシリーズです。 ばばばあちゃんのまわりには、いつも子どもや動物たちがいます。 楽しくておいしいことがいっぱいなんです。 例えば、やきいも大会。 落ち葉をみんなで集めるんですが、きれいな枯れ葉や大きな葉っぱを集める子、枯れ葉を踏んで音を聴く子、虫くいを見つける子、いろいろな子がいて、葉っぱのさまざな姿を発見します。 ばばばあちゃんは、お手伝いさせるというより、子どもが遊ぶにまかせているようですが、それでも何となく枯れ葉は集まって、火がつけられます。 そしてホイルに包んだおいもを投入。でも、入れるものはおいもだけではありません。子どもたちは、くだものからアメ、お菓子と、どんどんいろいろな物を焼き始めます。でも、ばばばあちゃんは、「それは焼いたらおいしくないよ」なんて一言も言いません。 燃える火の仕組みなどをさりげなく話しているうちに、やきいもの出来上がり! ばばばあちゃんは、おいもを使ったお菓子なども作ってくれて、おやつの時間になります。 焼けた食べ物の中には焦げたものやまずいものも相当混入してて、子どもたちはそんなのを味見して大騒ぎ。でも、それは捨てずに木につるして、クリスマスみたいだといって楽しみ、最後は鳥たちに食べてもらいます。鳥がおいしかったかどうかは別にして、食べ物はそまつにしないんですね。 こうやってばばばあちゃんは子どもに好きなことをさせてくれて、失敗しても怒らない。子どもは自分で気づいていきます。 子育てのお手本だーと思います。 うちで子どもと一緒にお菓子づくりなどすると、粉は飛び散り、たまごのシロミはテーブルに糸を引き、ぐるぐるまわしたら勢い余って生地が飛び出し、あとでスリッパの裏は飛んだ生地で水玉模様ができています。おまけにこっそりチョコを味見したあと、私の背中で口をぬぐってたり・・・。 お手伝いは楽しいと同時に忍耐のひとときです。つい一言(では済まない)口出ししてしまいます。 子どもにとってもばばばあちゃんはきっと理想ですよね。親に小言を言われた分、この本で癒されてください。。。。 しかも、科学の本です。身近な物を使って、物事の仕組みを学べます。 息子を見ていると、今はまだ学ぶことと遊ぶことの境界線を引かずに楽しめるんだなーと思います。できるだけ線引きせずに楽しんでほしいな。 ばばばあちゃんのアイスパーティー ばばばあちゃんのおもちつき お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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