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テーマ:おすすめの児童書は?(19)
カテゴリ:小学生の読む本
「ネギをうえた人」金素雲編
岩波少年文庫の「ネギを植えた人」(金素雲編)は、韓国の民話集です。短いお話がぎっしり詰まっています。 内容: 人間はどうしてネギを食べるようになったのか?ネコとイヌがけんかするのはなぜ?おばあさんは悪いトラをどうやって追いはらったか―動物と人間がくりひろげるのどかな世界が語られる朝鮮の民話33編。小学4・5年以上。 【目次】 山や川/地震のわけ/キジとハトとカササギ/シカとウサギとヒキガエル/ナンキンムシのさかもり/三人のバカよめ/おくやみ/おむこさんの買いもの/わるいトラ/トラとウサギ/ネギをうえた人/ブンブン東/金のつなのつるべ/火の玉のムク/シカと木こり/竜宮の青い玉/大蛇とヒキガエル/キジのかね/青い葉っぱ/恩をかえしたトラ/カボチャの種/ワシにさらわれたおひめさま/物語のふくろ/すがたを盗まれた話/あいずの旗/かくれ頭巾/おとうさんのかたみ/ヒキガエルのむこ/金剛山のトラ/銀のさじ/親子ネズミ/シカの足のおかあさん/王さまの旅 表題の「ネギを植えた人」というのが、すんごい話で、印象的です。 昔昔、よく人間が人間を食べてたそうです。自分以外の人間が牛に見えてしまい、うっかり間違えて食べちゃうんだそうです。。。 あるとき、やっぱり間違えて自分の兄弟を食べてしまい、自己嫌悪に陥った男があてのない旅に出ます。すると、人間を食べない国に着きました。そこではネギを食べるようになったら人が牛に見えなくなったそうで、それを聞いた男が故郷にネギを持ち帰ります。そしてネギを植えるんですが、まだネギができる前・・・というか、帰ったその日に牛と間違えられて食べられてしまいます。でもその人が植えたネギは人々を幸せにしてくれましたとさ、という話です。 ネギはそれだけ体にいいんだなあ・・・というか、昔から韓国のほうでは、ネギは大切にされてたんですねえ。 なぜこの話を思い出したのかというと、実はよくわたしのブログをチェックしてくださる奇特な方の一人、パンダ85kgさんが韓国にお住まいで、お庭に植えられたネギの話をご自身のブログで書かれていたんです(もう、ほんっとに面白いブログを作られてるんですよ)。その日記を拝見してて、自動的に思い出してしまいました。 でも、パンダ85kgさんのお話では、どうもそんなに有名じゃないみたいです。。。 でも、1話ずつがすごく短くて、子どもに読み聞かせすると楽しい話がたくさんあります。 昔話というよりコント?みたいな笑える話や、時代時代で改変をまぬがれたのかなと思われる、ちょっと怖い結末の話など、もりだくさんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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