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カテゴリ:私であって、ナースであって・・・
休みがたくさんあったせいで、活字中毒が発生しております。
今4冊ほど本を同時進行で読み始め、止まらない。 ジャンルは色々。NYのギャングの本だったり、私の癒し江国香織の本だったり、久しぶりに村上 龍読んでみたり。 途中看護の文献よんだり、字が読みたい病です。 その中の一冊に「GIONGO GITAIGO J’ISYO」(ぎおんご ぎたいご じしょ)という辞書というか、絵本というか。 SALSAと本屋へ行ったときこの本を立ち読みし、「何これ?」って意外とSALSAが知らない言葉があり、購入。 中身はきれいな写真と一緒に、「ぎったん ばっこん」「「きーきー」「ぶんぶん」いろんな擬態語、擬音語が。「ぺらぺら」とめくるだけでも楽しいです。 昨日は夜勤だったのだ。新しい入院患者さんがたくさん入っている。 個室の入院予約の欄にあった名前にとくになんの印象もなかったが、ドアを開けその方の顔を一目みて、「あーあの方の旦那さん」。蒸し熱かった梅雨の時期の空気がよみがえってきた。 丁度半年ほど前うちの病院に乳がんの末期で入院された女性がいた。その方の旦那様だった。 ベッドサイドには、笑っている彼女が写真立てとともに旦那様のそばにいた。まだ、10代の子供を3人もち色々と悔やまれるなか旅だってしまった人だった。 彼女を印象つけるなかに、いつも側にいた旦那様がいた。苦しむ妻に優しく穏やかな人だった。 「こんにちは。 奥さんきれいな方でしたから覚えていますよ。」そんなふうに旦那様に声をかけてみた。もしかしたら、おくさんの事を話すのはイヤかなぁ??なんて思いながらも。旦那さんは「ははは そんなきれいだなんて」今でも奥さんが側にいるように照れながら笑っている彼は、すばらしい旦那さんだったのだろーな。なんてぼんやり思った。 その後も公衆電話で何度も子供達に「ご飯は食べた?おいしかった?」「もう、寝る時間だから。明日は来てくれるんだね?」なんて話しながら、私と視線が合い、恥ずかしそうにしていた。 立派なだんなさんを卒業して、母親の役目をしている彼と旅だって行ったきれいな彼女を思い出してなんだか切なかった。 人ってすごいなぁ。いなくなってもなお、その影を残してみたり。 思うことだけで癒されたり、力になったり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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