カテゴリ:楽しい気分になる映画
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楽しい気分になる映画になっているけど、どちらかといえば 私にとっては元気になれる映画だった「僕のニューヨークライフ」 日本では、2006年新春に公開されるウディ・アレン映画なのだけど 主役はアレン作品に珍しく彼ではなく、 「アメリカン・パイ」シリーズに主演しているジェイソン・ビッグス。 彼が演じるのは、なんだか冴えない生活をしている 若いコメディ作家のジェリー・フォーク。 ただでさえ稼げないのに、エージェントはジェリーだけが顧客だけという 勘違いもいいところのおじさん。(ダニー・デビート) もっとサイアクなのは惚れに惚れまくっている彼女のアマンダ。(クリスティーナ・リッチ) かなり変で、かなり自己中だけど、いつも彼は彼女のいいなりになってしまう。 他にもわけのわからないカウンセラーに掛かっていたり、 アマンダをもう少し強烈にした感じの彼女の母親(ストッカード・チャニング)が ジェリーの承諾もなく、勝手にアマンダと同棲しているアパートに引っ越してきたり、 ただでさえ彼の生活は大変なのに、彼の前に同じくコメディ作家の 年寄りの風変わりなドヴェル(ウディ・アレン)が現れる。 長くなってしまったけど、こんな感じのストーリーなんです。 最初の方は、意味不明発言を繰り返すウディ・アレンのキャラクターと 大してかわいくもないのにやりたい放題の クリスティーナ・リッチのキャラクターにイライラ。 特にクリスティーナ・リッチ扮するアマンダ。 すごくかわいいっていう設定だと思うのだけど、 私にはそう思えなくて、ただただ憎たらしい子にしか見えなかった。 そういう一見どこがいいの?!っていう人間に恋に落ちて 振り回されるのっていうのは、現実の世界によくあることなのかも。 でも、この二人とジェリー(ビッグス)と アマンダの母親(チャニング)の4人が絡み合うシーンが出てきたあたりから 面白い展開の映画になったと思う。 英語で"move on”っていう表現があって、 「なかなか抜け出せない心境や状態から抜け出す」というような意味だと 私は解釈しているのだけど、この映画のテーマはまさに "moving on"なのではないか、と私は思う。 この"move on"っていうのは、そう簡単にいくものではないのだけど、 この映画でウディ・アレン扮するドヴェルが、 ジェリーに背中をぽんっと押すあたりが焦点なのかな、と思った。 なんだか見ている私も押された感じがして、 「私だって、これからいろんなことからmove on出来るはず。」 とちょっと元気になった。 あと、この映画の音楽は雰囲気がすごく素敵。 ジェリーとアマンダがレコードに録音されているような クラシックな音楽が好きという設定もあり、 そのような落ち着いた音楽が使われている。 ビリー・ホリディの"The Way You Look Tonight"も使われていた。 けっこうオススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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