しばらく日記を書いていなかったのですが、
「50回目のファースト・キス」の感想を書いた後、
この映画の感想は書かなくては!!と思う作品を昨日の夜に
また観たことを思い出して、また書くことにしました。
この映画、日本ではあまり知られていないと思います。
グーグルで検索しても、日本語の検索結果はあまり出てきませんでした。
この映画の題名を直訳すると、
「ハロルドとクマール、ホワイト・キャッスルに行く」という感じになりますが、
まさにその通り、ハロルドとクマールがホワイト・キャッスルに行く話です。
ホワイト・キャッスルはアメリカ東海岸を中心に展開している
ファースト・フードチェーン店だと思われます。
東海岸限定なのかは確かでないのですが、私が住んでいる西海岸にはないのです。
小さなハンバーガーをたくさん安く売るのが、売りみたいです。
(ちなみに映画の舞台はニュー・ジャージー州です。)
カリフォルニア州には「イン&アウト」というカリフォルニア限定の
ファースト・フードチェーン店がありますが、このように地域限定のチェーン店が
あるという事実は、アメリカ社会がどれだけハンバーガーやら、フライドポテトやらに
浸透しているかということを思い知らされます。
ちなみに「イン&アウト」は社員教育がいいというのが売りらしく、
店員のみなさんが割りと愛想がいい(マックのスマイルに似てるのかな)けど、
値段はそんなに安くないようです。
一回だけ入ったことがありますが、味は悪くなかったです。
話が飛びに飛びまくりましたが、この映画の売りは、
アメリカ映画には珍しく、主人公のハロルドとクマールが
ハリウッドではもっとも扱われることがないとも言える
韓国系アメリカンとインド系アメリカンであるということ。
韓国系アメリカンのハロルドは、アメリカン・パイシリーズで
立ちション出演していたジョン・チョウが、
インド系アメリカンのクマールは、「ヴァン・ワイルダー」などに
出演していたカル・ペンが演じています。
非白人であり、カンフーマスターだの、テロリストだの
もっともステレオタイプされやすい二人組は、
同僚や近所のアホ軍団にバカにされながらも、
ホワイト・キャッスルでハンバーガーを食べるために
あらゆる手段を使って、目的地までたどり着こうと努力します。
ここまで書くと、真面目な映画にも聞こえる気がしますが、
実際はかなりおばかな映画です。
主人公の二人がマリファナ好きなので、映画のいたるところに
マリファナが出てきます。下ネタもかなり多いです。
でも、アメリカ社会にある人種による偏見を軽く皮肉っていて
とても面白い作品です。
なんといっても、ラストが最高なんです。
続編も出るようなので、とても楽しみにしています。
日本で見つけるのは困難かもしれませんが、
もし見つけたら、ぜひ観てみてください。