[アメリカ留学（高校）]の記事一覧 | Salon de Ciel

Because　I'm bitch..

今日は久しぶりに高校留学の時の思い出話なんぞを書いてみようかと思います。同じ高校に通うアメリカ人の女の子のお姉さん、へザーは（おそらく）20か21で、可愛い女の子の赤ちゃんを産んだばかりだった。赤ちゃんの父親は、その地域でも悪評高い男で、飲んだくれで仕事はせず、父親の金でくらしている。３，４回レイプ容疑で逮捕されていた。へザーは背中まであるストレートの綺麗な栗色の髪をいつもいい匂いを振りまきながら揺らしていた。彼女の家族は全員優しく人当たりがよくて、誰からも好かれていた。こんなに綺麗で優しいから、あの男に入れ込まれて子供まで孕まされて、あげくの果てにはそいつに「俺から逃げようなんて思うなよ。もし逃げたら、お前の家族全員と赤ん坊も、全員殺してやるから」と、恐喝までされて可哀想に。。１６だった私はそう思って、口数の少ないヘザーを悲劇のヒロインのように思っていた。でも、最近彼女の事を思い返してみると、そうでもないんじゃ？？と思う事が多い。彼女は確かに綺麗で魅力的だったけれど、「悲劇のヒロイン」なんかじゃなかった。・・・気がする。彼女はその男にレイプされて妊娠したわけじゃない。付き合っていて、その末の妊娠だ。付き合っているときから（あるいは前から）その男がとんでもないやつだなんて、知っていたはずだ。子供を出産した後も、彼女は自分からその男に連絡を取って家族に子供の世話を頼んで会いに行っていた。彼女はその男をまだ愛していたんだと思う。どうしようもない男で、自分以外の女をファックしてその女性たちから訴えられていたとしてもそれでも好きだったんだろうね。私は、もう切れたくてしょうがないけど家族を殺すとおどされてしょうがないから会ってるのかと思ったけど彼女は、彼から連絡あった？電話はあった？と、頻繁に確認して気にしていた。本気で彼から逃げたかったら、法的にどんな措置だってとれたはずだしましてや家族や自分の娘の命がかかっていたらきっとそうするでしょう？そうせずに彼に会いにいって、母親に「あんなにひどい男なのに、どうしてまだ会うのよ？！」と責められると、分かってないわね、お母さんは、とでもいいたげな表情で、肩をすくめて「Because I'm bitch」と言った。これはあくまでも私の推測なので読んで、違うだろ！！と思った方も非難のメールを送らないで欲しいんだけど彼女は、自分の人生にドラマがあることをある程度楽しんでいたんじゃないのか？とよく思う。山と牛とカントリーミュージックが背景のあの村で、ティーン達は暇を持て余して、いつだって退屈してた。集まってはお酒をのんでマリファナを吸って、隣町のこれまた小さな学校のバスケットボール部の男の子と付き合ってそれがステイタスになっていた。マクドナルドすらないあの村は刺激に飢えていた。飛行機が村の上空を旋回しただけで、「アメリカ政府はこの村を攻撃しようとしている！！」と、わけの分からない理論を持ち出して３，４日賑わっているようなそんな村だった。ただでさえ、新しいものやCoolなものを欲しがるティーンがあそこでSurviveするには自分の中にドラマを持つ事が必要だったんじゃないかな。・・久しぶりの休みに、そんな事を考えていたCielなのでした。まー、これは人それぞれの解釈があると思うので、あくまでも私の感想って事で読み流してくださいね。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ただいまBBSに書き込みいただきますと、あたしと彼の写真がみられるように設定しました。あんまり期待せずに、興味のある方はどうぞ！3日限定にします。楽天ユーザーの、いつも仲良くしていただいている方々に限りますのでご了承ください。

adoption

「I'm adopted」留学先の高校で私が唯一好きだったアメリカ人の女の子、Jannieは笑ってそう言ってた。彼女のご両親を学校で見かけた私が、「Jannieは、お父さんとお母さん、どっちに似てるの？」と聞いた時だ。くるりとカールしたまつげに大きな目、焼けたブラウンの肌を持ってた彼女は、オードリーヘップバーンに少し似ていて、笑った顔がとてもキュートだった。彼女のパパ＆ママを見た私は、「あれ？どっちも、全然Jannieに似てないな。」と思って、上の質問をしたのだ。私は、adoptedっていう単語も知らなくて、それって、どういう意味？と彼女に聞いた。「赤ちゃんが欲しくないカップルが、他の欲しがってるカップルにあげて、育ててもらうのよ。」そんなシステムがアメリカでポピュラーだって、私は全然知らなかった。聞いた瞬間、あまりにもショックで、地雷を踏んでしまったような気がして「I'm sorry」と謝ってしまった。かなり小さな村に住んでいた私だけど、その中だけでも5，6人のAdopted kidsがいた。そして、誰もそんな事気に留めてなかった。「He/She is adopted? So what?」ってな感じだ。　私個人としては、この制度は素晴らしいと思う。知り合いのアメリカ人も、「Adoptionはアメリカが世界に誇れるシステムだ。他の国で、アメリカほど普通に行われてる国はまだないでしょう？」と言ってた。　結構デリケートな話題だと思うのでまず初めに書いておくけれど、望まない妊娠をする女性がいなくなる事が一番良いのは勿論だよ。望まれない命なんてこの世にあっちゃいけない。　　Adoptionが、「要らないからあげる」なんて、赤ちゃんを物のように扱う軽々しい制度では決してないというのも、分かっているつもり。それでも、もし私が不適切な事を書いていたら、ご指摘お願いします。望まない妊娠をしてしまった女性に、堕胎、産んで育てる、の他にもう一つ「産んで養子に出す」という選択が与えられる。泣く泣くabortionを受けて「私は赤ちゃんを殺してしまった」と自分を苦しめるよりも、「私は育てられなかったけれど、私の子は誰かに育てられて幸せに暮らしている」と思えるほうがずっといい。子供も、adoptedに対する偏見がないアメリカで（一部の地域ではあるのかもしれないけど）親の愛情を受けて他の子供と全く変わらずに暮らしていける。どちらにとっても、幸せな選択だと言えるのではないかな？　adopted先の家庭で虐待される子供もいる、とは聞いたことがあるけど、　　子供を養子縁組するには、かなりの労力（paper work)とお金が必要だ、って新聞にかいてあった。それを全部こなせる人達はそれ程、desperateだって言うことでしょ？　だから、そんな事は滅多に起こらないと思うんだけれど・・実際どうなんだろう？Adoptionと言えば、映画「losing Isaiah」（邦題：代理人）。ヤク中のブラックの女性が子供を産み、ゴミ箱に置いてその場を離れてしまう。そのbaby boy、Isaiahは発見されて、裕福な白人の家庭にAdoptedされるんだけれど、後になって彼が生きていると知らなかったその女性が、彼を取り戻すためにそのファミリーと裁判で争う、というストーリー。裁判では、Isaiahと彼のファミリーの肌の色の違いが問題になる。「自分と同じ人種の母親に育てられる方が、彼にとって良いのではないか？」と。でも、小さなIsaiahにとって、ママはその白人女性であり、パパは彼女の夫であり、大好きなお姉ちゃんも一人だけ。　彼にとって肌の違いなんて全く見えないのだ。映画のシーンで、その彼のお姉ちゃんがIsaiahの手とと自分の手を並べて、「ねえIsaiah?何が違うのかしら？」と聞く。Isaiahは、はしゃいで「Mine is smaller!」と答えるのだ。結局、最後には産みの親と育ての親、両方が協力し合って彼を育てていく、というハッピーエンド（といっても良いかな？）で映画は終わる。私はIsaiahのその後を勝手に想像して、「大きくなったら、自分を愛してくれる母親が2人もいる事を、彼はきっと感謝するだろうな」と思う。話がずれたけれど、このAdoptioｎの制度、日本でももっと広まればいいのに、と思うけれど、日本では昔から”血のつながり”にこだわる文化があるから、難しいらしい。Adoptedされた子供に対する偏見もかなりあるみたい。　Adoption,日本に受け入れられるにはもっともっと時間がかかるのかもしれないな。

高校留学の話

今日は、高校のときに留学していた時の体験を書こうと思う。私は某斡旋会社を通して一年、アメリカの高校に留学した。行きたい場所の第一希望から第三希望までを書類に書いたけれど、基本的には州の選択はできない。　　私の場合も、希望の州とは全く違う所に留学する事が決定した。　でも、私はどこの州なんて本当は全然気にしていなかった。どこに行っても、努力すれば必ず楽しい生活が待ってる、と思っていたから。　もちろん、言葉の違いにも文化の違いにも苦労するだろうな、という事は覚悟してたよ。もしかしたら、「もう帰りたい！」と泣くかもしれない。それでも、留学を反対する事も無く快く応援してくれた両親のためにも、頑張って乗り越えよう、そう思っていた。　私は、一年が終わる事には英語がペラペラになっていて、アメリカ人の友達が大勢いて、もしかしたらかっこいい彼氏までいて、きっと毎日楽しく過ごしているに違いない、と夢をふくらませていたんだ。　実際に私が飛ばされたのは、驚くほど田舎だった。Freshman, sophomore, junior, seniorの生徒を全部合わせて40人足らず、しかもそのうち約10人は私を含めた留学生だった。毎年同じくらいの人数の留学生を受け入れているこの学校だけど、あたしは留学生にとってその学校は決していい環境ではなかったって思ってる。　あからさまな男の子は留学生を「Stupid foreigner」と呼んでたし、ランチを食べるテーブルも、はじめっから”アメリカ人用”と”留学生用”に分かれてた。　あ、でも誤解の無いように言っておくけど、意地悪を毎日されていたって訳ではないよ。話しかければナイスに対応してくれるし、Hiと言えばHiと返ってくるし、生活に支障が出るほど差別されていたわけではない。　なんだけれど、彼らの中に留学生を受け入れない壁のようなものが存在していたのは確かだと思う。　　例えば、わたしも他の留学生も部活に参加していたんだけれど、そのメンバーで今日みんなで集まって遊ぼうか！という話がでたとする。メンバー全員で、楽しもう！ってね。だけど、留学生は絶対に誘われない。そんな集まりの話すら知らない、という感じ。　「アメリカ人からしたら、英語のあまり出来ない留学生と遊ぶのはやっぱり楽しくないんじゃない？」という声も聞こえてきそうだけれど、留学生の中には英語ネイティブのオーストラリア人もイギリス人もいたよ。　　対等に英語が話せても、やっぱりforeignerである彼らはアメリカ人の生徒に受け入れられていなかった。私は、違う学校に変わりたくて、斡旋会社に何度か電話をして状況を説明した。　だけど、その会社は、「学校を変えたい、って言ってくる前に、自分で本当に努力をしたか考えてみたら？」の一点張りだった。　「みんなで遊ぼう、っていう話をしてるなら、「あたしも行ってもいい？」って、自分から中に入っていけばいいじゃない！」なんて言われた時にはあまりにも腹が立って言葉がでなくなってしまった。そんな事出来るか！あんただったら言えるの？自分の事を友達だと思っていない人達の中に、「ねえねえ、あたしも入れてよ！一緒に遊んでよ！」って入っていけるの？なんでそんな媚びるような事しなきゃならないの！？（でも、会社の言っていた事は正しかったのかなあ？あたしに積極性がなかっただけ？）そんなこんなで、その1年間で私に出来た友達は全員留学生だった。アメリカ人の文句をいいながら1年を一緒に過ごした私達は、姉妹、兄弟のように仲良くなって、今でも連絡を取り合ってる。　彼らに会えた事はとても良かったと思ってる。　だから、「あたしの留学生活はアメリカ人の友達が全然出来ない上に、学校ではforeignerって呼ばれるし、最悪！」なんていう気は全く無いよ。　　田舎過ぎてどこにも行く所がなかったから、毎日宿題をして、おしゃべりをして、週末にはビデオを見て、の繰り返しで淡々と過ぎていった一年だったけど、（結局、覚悟していた言葉の違いやホームシックで苦しんで泣く、何てことは一度もなかった。）それなりにいい経験をしたと思ってる。でも・・・・・違う州の大きな学校に留学した友達は、「始めの頃は英語が出来なくて、友達も作れずにに泣いたけれど、その内段々友達ができ始め、彼氏まで出来て、帰国する日には大勢友達が見送りに来てくれる」というあたしが理想に描いたとおりの留学生活を送ってた。　彼女は、「留学生だから」という理由でいやな目にあった事は一度もないって言ってた。　あたしの学校の話をすると、「ひどすぎる！そんな差別のあるところにcielがいるなんて・・」と、驚いていた。もちろん、人それぞれの留学生活、彼女もたくさん努力していたし、彼女自身の魅力が友達を引きつけたって事もあるのは私も分かってるよ。自分を嘆いて人を羨むなんてくだらないな、って思うけど・・それでも、やっぱりあたしもそんな留学生活が送りたかったな・・って、今でもやっぱり思ってしまいます。　

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