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カテゴリ:私は芸術家
今日は嬉しい土曜休み。 あぁ、週休二日は有難いねぇ~。 余りに嬉しくて、10時迄寝ちまった。 だけなら良かったんだが、 いいじゃん、休みなんだから~ と、そのままうとうとしてたら 13時半。 慌てて飛び起きたぜ。 今日は恒例のフリアンち絵画教室に加えて フリアンの友達のカルマの誕生日会なのだ。 私はカルマとは余り関わりは無いんだが、 フリアンちで開催されるパーティーには 常にVIP招待客参加なのである。 取り敢えずはカルマの親戚兄弟とのランチで、 友人達とのパーティーは夕方以降。 寝坊した私が到着した頃にはランチ終わってたが、 残り物を独りで頂く。 ワタクシが退屈なさらない様にと、 とっかえひっかえで接待が付きます。 飲み物や食事のお替りが、 次々と運ばれて来ます。 あぁ、弟子っていいな。 相変わらず師匠の方が甲斐甲斐しく、 そんな師匠に見習って招待客の皆さんまでが 甲斐甲斐しくなりますので、 弟子、ふんぞり返ってます。 誰の誕生日だよ? って位、偉そうです。 食事を終わらせ、 一応皆の衆とコミュニケーションをとってみたりして、 それでも一人二人と友達が姿を現し始めた頃、 アトリエに入って絵を描き始めた。 私、人付き合い上手ですが 本当は面倒臭くて嫌なのです。 社交の場では社交的に振舞いますが 本当は独りで居たいのです。 「そろそろ絵を描きに行く」 と言うと、 フリアンが作業道具をセッティングしてくれて、 それまでアトリエのソファーで寛いでた人々は 暗黙の了解で退散。 ここは創作する人意外は立ち入り禁止なのである。 あぁ、ほっと一息。 クラッシック音楽の流れる 大窓からの景色が素晴らしい クリエィティブなパワー溢れるこのアトリエで、 独り黙々とベラスケスに打ち込む。 時々フリアンが顔を出し あれこれアドバイスしながら 私が分かり易い様に 絵に筆を加えてくれる。 夕方前の優しい地中海の光の中で 油絵の具の鼻を突く匂いに包まれ ただひたすら筆を運ぶ。 外では次々と招待客が訪れて 庭から楽しそうな騒音が聞こえてくる。 子供が泣いたり大人が笑ったりしている。 あぁ、幸せ。 人々の楽しそうな輪の外の、 自分だけの充実した世界から、 自分が加わっていないその輪の中の 幸福じみた団欒の雰囲気を察知する。 あぁ、穏やか。 フリアンがお茶を持って来て、 ジュアンが出来たてのケーキを持って来てくれた時、 その他人で構成された輪の中にお邪魔してみた。 まぁ、知ってる人も数人居る訳だし、 ご挨拶に。 絵の具と油でべとべとの割烹着(私の作業服)で、 突然現れた東洋人に無く子も黙る。 もうすっかり慣れてしまった瞬間だ。 暫らく固まっていた子供は段々興味を感じ、 「これ、犬。」 とか言って、フリアンちの小型犬を抱えて来る。 「犬の名前は?」知ってるけど聞いてあげる。 「エストレージャ!」得意気。 「これは机!」「これは椅子!」 知ってる限りの情報を与えてくれる事が、 幼児なりの親切&友好表示らしい。 そー言えば、どこんち行っても、 「ねぇねぇ、コレ見て!」とか 「千代丸にコレ見せてあげるの!」 とかってやられる。←迷惑な様子 そんなこんなで、たった5分程度の 「人々とのふれあい」にも疲れた頃、 またアトリエに退散する。 光と匂いと音楽とベラスケスの空間に 居心地の良い私だけの場所がある。 太陽が許す限り ただひたすら描き続けるだけの 土曜日の異次元。 ささやかな私の現実逃避。 宮廷画家ベラスケス 来週辺りには完成させたい。↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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