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カテゴリ:災害・防災
超大型の台風23号は8日、強い勢力を保ったまま温帯低気圧に変わり、北海道に最も接近した。道東を中心に暴風雨に見舞われ、道などによると全道で8人が負傷した。高潮による浸水や河川の堤防決壊、建物損壊が相次ぎ、午後10時現在、根室や紋別など6市町が避難指示・避難勧告を発令。交通機関も混乱した。札幌管区気象台は9日まで暴風や大雨、高波などに警戒を呼びかけている。
気象台によると、荒天の中心は夜にかけて太平洋側からオホーツク海側に移った。8日午後9時までの24時間雨量はオホーツク管内大空町女満別で174・5ミリ、紋別市で172・5ミリと観測史上最高を更新。最大瞬間風速は根室市で38メートル、札幌市で30・5メートルに達した。 道警などの調べで、十勝管内上士幌町で、トタン屋根が飛ばないようにタイヤを載せようとした50代男性が落下し、救急搬送された。同管内本別町の男性(87)が物置の戸を閉めようとして転倒し、胸の骨を折った。 根室市の根室港では通常より潮位が1・5メートルほど上がり、市街地の一部が冠水。オホーツク管内美幌町も大雨で最大約1メートル冠水。大空町では午後4時半、女満別川の堤防の一部が幅10メートルにわたって崩れ、隣接する畑が1ヘクタールほど水に漬かったとみられる。紋別市は浸水被害の恐れがあるとして約千世帯に避難勧告を発令。午後10時現在、約170人が避難所に身を寄せている。 北電によると、8日、道内の約5万6千戸が停電し、午後10時現在、約2千戸で停電が続いている。 JRは特急34本を含む375本が運休。空の便は新千歳などの約190便が、フェリーは苫小牧発着便などが欠航した。道警交通管制センターによると午後9時現在、高速道2路線2区間、国道は9路線14区間、道道は53路線56区間で通行止めが続いている。 気象台によると、9日は峠や山間部で積雪や路面凍結による交通障害に注意が必要という。 (北海道新聞より) ------------------------------ 北海道の天気が大荒れになっている。 中でも道東地区が深刻で、根室市では高潮による浸水が発生しているほか、大空町では女満別川の決壊が報じられいる。 交通の乱れも続いている。 今回は大型台風で、北海道に近づくことは予想されていた。 不要不急の外出を控えるなど、もっと積極的な意識づけがあっても良かったように感じた。 また、台風から温帯低気圧に代わると、報道がやや薄くなる傾向がある点は気になる。 北海道は先週も爆弾低気圧で大きな被害が出ていた。 季節を問わず発達した温帯低気圧が大きな被害をもたらすケースは多い。 防災面を考えれば台風に偏向した報道体制は必ずしも好ましいものではない。 また、台風についても上陸の有無が強調され過ぎているように感じる。 上陸の有無にかかわらず、日本周辺に台風が接近すれば大きな被害の可能性があることは、激甚災害に指定された先月の関東・東北豪雨からも明らかだ。 「避けられる被害もある」という観点をもっと周知することが重要ではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.09 02:04:06
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