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2015.10.28
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カテゴリ:地図
300年余り前の堺を描いた巨大な都市図「元禄二年堺大絵図」が、堺市博物館(堺区)で27日から一般公開される。300分の1の縮尺で現代の住宅地図より詳しく書き込んだ“都市台帳”で、全体で30畳分ある計10点のうち、展示に耐える8点を紹介する。同図の大半を一度に公開するのは初めて。

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かつて自由貿易で栄えた堺は大坂夏の陣(1615年)で焼け野原になり、今年が「復興400年」。大絵図は、江戸幕府と町衆が復興させた町並みを、各町の組織が所有していた町内図や資料を基に、堺奉行が絵図師に描かせ、1689年(元禄2年)に完成した。

幕末に散逸して「幻の大絵図」と呼ばれたが、1970年代に古書店で見つかり、文化庁が購入。その後、国立歴史民俗博物館(千葉県)が所蔵し、市博物館に展示のため貸し出した。

東西南北に走る通りで分けられた区画が碁盤の目状に並び、各屋敷には所有者名のほか間口や奥行き、価格などを記載。大きな図は1辺4メートル以上もあり、大和川の付け替えや埋め立て工事、屋敷の建て替えなどがある度に地図に付箋を貼り、30年余りにわたる変遷が書き込まれている。

市博物館の矢内一磨学芸員(51)は「堺の復興の過程がわかる貴重な資料」と話す。12月13日まで。月曜休館。


(読売新聞より)
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300年前に大縮尺の「台帳」図があったことは興味深い。

「大坂の陣」からの復興過程を示す貴重な資料であることはもちろんだが、江戸幕府の官僚体制の完成度もうかがい知ることができる資料ともいえる。
国立歴史民俗博物館所蔵とのことだが、堺市民に公開されることでめでたく里帰りをするわけだが、土地勘のある堺の人たちが見ることで分かることや気づくことも多いのではないか。

そういう意味では(設備の問題はあるとしても)地図の類は地元で保管されることが望ましいとは思うのだが。





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Last updated  2015.10.28 02:34:35
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