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2015.11.04
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カテゴリ:災害・防災
地表の傾きやゆがみを検知し、光の変化など目に見える形でいち早く知らせる装置を、土砂崩れへの安全対策に応用する試みが神戸大研究者らの手で進んでいる。既に建設現場では崩落事故の被害防止のため、発光ダイオード(LED)を使った装置が実用化。自然災害の対策にも活用しようと、全国の自治体にPRする方針だ。

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中心となって取り組んでいるのは、神戸大大学院工学研究科の芥川真一教授(55)=地盤工学。静岡大、東海大、愛媛大の研究者らのほか、大手建設会社や機器メーカーなど約60社でつくる研究会の会長を務める。

従来は地盤の変化などを計測して別の場所に送り、パソコンで分析するのが主流で、現場にいる人への情報伝達に時間がかかった。

研究会で重点を置くのは、その場ですぐに危険が分かる「見える化」。LEDを内蔵した箱型装置「LEC」を開発した。工事現場などで壁や資材にセンサーを付け、傾きや圧力が大きくなると光が青から黄、赤と最大5段階に変化する。これまで、西宮市のトンネル工事現場など国内外約60カ所で使われている。

例えば、この装置を住宅街の裏山など土砂災害が起こる恐れがある場所に設置すると、住民でも一目で危険性が分かるという。

ただ、装置は1台約30万円で多くの箇所に置かなければならず、コスト面がネック。そのため、研究会では代替策も考案した。斜面に多くの鏡を設置し、鏡に映った街灯など光の見え方で地盤の変化を監視したり、細い光ファイバーを地中に埋めて土砂の流れを観察したりする方法があるという。

芥川教授は「山の斜面に家が並ぶ神戸・阪神間も危険性は高く、住民自身で監視できるようになれば。目に見えない地表の変化を早く検知し、被害を減らしたい」と話す。


(神戸新聞NEXTより)
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これまでの方法と異なるのは伝達のあり方。
センサーの傾きや圧力が大きくなるとLEDの光が青から黄、赤と最大5段階に変化することで現場にいる人に直接知らせる形になる。

もっとも、検知はしても時間的な余裕はあまりなく、緊急避難的な使い方が主になりそう。
いわば緊急地震速報の斜面版とでもいえば分かりやすいだろうか。

もちろんコストの問題も大きい。
実際に設置できる場所はかぎられるだろう。
例えば特別警戒区域に絞るということは可能だろうか。

運用されたとしても当面は限定的な使い方になりそうだが、あくまでも「緊急避難」のためのインフラと割り切ればそれなりの効果はありそう。
あとはコストに見合うかどうか…





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Last updated  2015.11.04 03:11:39
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