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2016.08.07
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カテゴリ:災害・防災
<南海トラフ>観光客避難 教訓学ぼう(河北新報)

河北新報と神戸新聞が兵庫県南あわじ市福良地区で巡回ワークショップ「むすび塾」を共催する。
同地区は鳴門海峡の渦潮見学などの観光拠点となっており、住民はもとより観光客の避難も大きな課題。
東日本大震災の体験や教訓を共有することで、南海トラフ巨大地震で想定されている津波から命を守るための対策を考ようというもの。

福良地区は淡路島の南端に位置していることから、兵庫県の想定では最大8.1mの津波襲来が見込まれている。
渦潮見学フェリーの発着点として年間88万人以上が訪れる観光地として、観光客の避難誘導をテーマにした模擬訓練を実施し、地区住民とともに課題を語り合う。

地理的環境が似ている宮城県南三陸町の町役場職員や岩手県大槌町で宿泊客を無事に避難させた観光ホテルの社長らが語り部として参加、震災の教訓を基に意見交換のほか、神戸大都市安全研究センターの北後明彦教授が専門家の立場で助言する。

共催の河北新報と神戸新聞ともに被災地の新聞社であり、こうしたワークショップの開催はお互いの経験値を共有する機会としての意味も強い。
重要なのは東日本大震災から得た経験やノウハウをどれだけ自分たちの住む地域や環境に置き換えて理解するのかという点。

地方紙といういわばローカルメディアがタッグを組んで、地域の知見を仲介するという試みだけに、大手メディアが開催する以上に地域に特化した目線が生かされることを期待したい。






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Last updated  2016.08.14 03:44:37
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