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カテゴリ:地図
三菱製紙、地図と連動して観光情報などを表示するアプリを展示(トラベルWatch)
三菱製紙は東京ビッグサイトで開催されていた「ツーリズムEXPOジャパン2016」において、案内板やパンフレット等に描かれた地図をカメラで読み取り、ARでさまざまな観光情報を読み取った地図上に表示する「アイクォートトラベル」を展示した。 カメラに写った地図を画像認識によって判別する仕組みで、地図に識別情報などを記載する必要はないという。 ただし、地図の形をきちんと認識する必要があることから、特定地域だけを切りぬいたようなコントラストがはっきりとした地図である必要はある。 記事では「一般的な地図を読み取らせるだけで活用でき、応用範囲も広い」とあるが、読みとりのポテンシャルがどの程度なのかはちょっと分からない。 本当に「一般的な地図」を判別できるのかは実際に試してみないと何ともいえない。 また、形状(つまり外形?)を認識することから、一般的な図郭で区切られた地図では難しいだろう。 国単位や都道府県、市町村単位など、外形がはっきりした対象である必要がありそう。 また国単位レベルだと投影法の影響もありそうだがどうなのだろう。 逆に地図の形状のみをあたりにしているのであれば、地図の種類は問わないことから、外国語地図でも対応できる点は利点といえる。 情報として表示できるコンテンツに縛りはないので、例えば動画を表示するといったことも可能で、プロモーション等では一定の効果は見込めそう。 それにしても衛星測位の普及で経緯度による位置情報が全盛の昨今、あえて紙から読みとった地図に相対座標で情報を表示していく仕組みは斬新な発想ではある。 さらにいえば、「紙」というアナログ媒体を扱う三菱製紙が、こうした形で紙とITを結び付けるツールをを開発したことは興味深い。 紙という静的な媒体からプラスアルファを導く方向性は、同じように長い間紙媒体に依存してきた地図業界にも通ずる部分が少なからずありそう。 正直この記事だけではまだ粗削りな印象も強いが、面白い取組であることは十分に感じさせてくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.27 00:28:44
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