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カテゴリ:災害・防災
被災報告ツイートをAIで要約するシステム「D-SUMM」、NICTが試験公開(INTERNET Watch)
NICT(情報通信研究機構)が災害状況要約システム「D-SUMM(Disaster-information SUMMarizer)」のウェブサイトを試験公開している。 熊本地震時のツイートを対象とした「熊本地震試用版」のD-SUMMもあわせて公開されているようだ。 NICTでは既に「DISAANA」と呼ばれる対災害SNS情報分析システムを公開しているが、実際のところ未整理な状態のまま膨大な被災報告が出力されるため、被災状況を簡単には把握できないという課題があった。 それはそうだろう。発信側はそこまで考える余裕はないだろうし、受け手側はフォーマットの統一がなければ整理の仕様がない。 しかし無理にフォーマットに当てはめることを共用すれば、今度は情報そのものが出てきにくくなるのが世の常だろう。 「D-SUMM」は被災報告を地震、道路やインフラの被害、物資の不足などのカテゴリーごとに情報を要約して表示すことでこうした課題を解消するもの。 市区町村などのエリアごとに対象となるツイートの件数を表示することが可能で、カテゴリーを選択して抽出元のツイートを表示できる。 分析対象となるツイートは直近の4日間(リアルタイム版)だが、熊本地震試用版では8日間から日時を指定して表示できる。 DISAANAと同様に、全日本語ツイートのうち10%のみを分析の対象として、機械学習を用いた日本語解析技術により要約した上で、カテゴリーと場所情報を整理している。 これは的を射たAIの活用法といえるかもしれない。 そうでなくとも発災後のリソースが不足する中、このような形で情報が整理されることでさまざまな支援や行政の対応が少しでも迅速化されればその意義は大きいのでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.19 10:47:39
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