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カテゴリ:地図
古文書、地図を虫干し(タウンニュース)
秦野市の菩提会館に保管されている江戸・明治時代の古文書や地図の虫干しが行われたというニュース。 この虫干しは100年以上続くと言われる当地の恒例行事なのだという。 毎年空気が乾燥し始める11月初めに地域で受け継がれる古文書約150冊と地図9枚が会館内に広げられて数時間窓からの風に当てる。 地図は自治会が保有する菩提全体の大地図2枚と山間部の地図1枚に加え、生産森林組合が保有する山間部の地図が6枚ある。 かつて葛葉川が「菩提川」と呼ばれていたことや、現在の菩提駐在所付近に役場や十王堂が置かれていたことなどが読み取れる貴重な資料でもある。 古文書や地図は300年以上前に作成されたものもあり、部分的な虫食いや劣化が見られたため、修復を行ったものもあるという。 それまでまとめて虫干しをしていた紙の束が、ある時地図を分割したものであることが判明し、保存修復作業を行った例もある。 分割された地図は1枚が半紙大で計78枚あり、パズルのように繋ぎ合わせていくと、6畳ほどの大きさの1つの地図になった。 地図や古文書は虫干しの日以外は金庫に保管されているため、地元に古文書があることを知らない地元住民も多く、虫干しの行事が古文書の存在を次世代へ伝える儀式にもなっているのだとか。 自治会では古文書や大地図を保存するだけでなく、現在の土地の使われ方などについても記録して後世へ残していくことも視野に入れている。 地図は時代ごとに空間を切り取った記録。 こうして見られて使われることに本質的な役割がある。 虫干しという行事が地域の一つの気づきになっているのは興味深いことでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.14 23:04:08
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