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カテゴリ:地図作成
ゼンリン、「ドアtoドアを目指した経路誘導システム」で福岡県発明協会会長賞を受賞(レスポンス)
ゼンリンのカーナビ用地図データで使用されている「ドアtoドアを目指した経路誘導システム」が、発明協会が主催する「平成28年度 九州地方発明表彰」において「福岡県発明協会会長賞」を受賞した。 「ドアtoドアを目指した経路誘導システム」は、従前のカーナビのルート案内の多くが「目的地付近です。案内を終了します」と、最終目的地まで案内せずに途中で終了してしまう問題を解決するために開発された。 このシステムでは通常の道路ネットワークに加え、目的地となる建物の出入口情報や、その出入口と道路ネットワークを結ぶ歩行者ネットワーク(歩道や橋、階段などを含むルート)をデータベース化している。 これにより、本来の目的地の出入口まで案内することが可能になり、ユーザーにとって実用に見合った経路誘導ができるようになった。 この問題はカーナビの世界では以前から課題とされていた。 いわゆるPOIデータも以前は対象となる物件の代表地点が取得されていたことから目的地に正確にたどり着くことができないケースも多かったが、近年では施設の入口や駐車場などへ誘導するように改善されつつある。 もちろんそのためには地道な調査とデータ入力が不可欠。 写真測量などによる人が読むための地図づくりと異なり、カーナビの場合は機械に読ませることになるため、リンクやノードの適切な設定をはじめとした、ネットワークの位相とデータの属性が重要になる。 「ドアtoドア」のようなデータはまさに1軒1軒の建物が対象になることから、新築や廃止、あるいは建て替えなどの変更の頻度も高く、更新の負荷も大きい。 それをこなしてしまうあたりがゼンリンのゼンリンたる所以でもあるわけだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.21 22:08:38
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