|
カテゴリ:地図作成
新しい道路を自動で地図に反映--KDDIとナビタイムがカーナビアプリに新機能(CNET Japan)
KDDIとナビタイムジャパンが提供する「auカーナビ」や「カーナビタイム」などのカーナビアプリで、プローブデータから新しい道路を地図に自動的に反映する「地図自動更新機能」の提供を開始した。 対象となるのは両社とも車ルート検索で、最短で道路開通の翌日には新しい道路を反映したルート検索が可能になる。 この機能はナビタイムジャパンが開発した「NT-FILTER」と呼ばれる道路地図データ生成自動システムによるもので、KDDIとナビタイムジャパンの両社が提供するカーナビアプリのプローブ情報を解析して、これまで道路がなかった場所に一定数以上の走行実績ができた場合など、一定の条件を満たした場所に、新しい道路が開通したと推定して自動で道路データを生成し地図に反映するもの。 従来であれば新規開通道路の地図更新は、地図提供会社からの地図データを基に行われた定期更新(年6回)に加え、高速道路等の主要道路について独自調査で手動で更新する方法が採られていたため、アプリへの反映までにタイムラグが発生していた。 この機能が利用可能となるカーナビアプリは、モバイルデータ通信によりサーバ上にある地図データと常時連携しており、ユーザー本人の走行実績だけでなく、他のユーザーの走行実績も活用することで地図データを反映できる。 地図データの維持管理で最も苦しむのが更新作業だ。 新規開通道路などについては、各メーカーとも道路管理者から情報の提供は受けるものの、必ずしもすべての更新が網羅されるわけではない。 ちょっとした区間の延長開業や、新規開通に伴う旧道の扱いの変更、あるいは線形改良など、更新から漏れてしまうこともしばしば起こる。 その点、プローブデータは通行実績に忠実だ。 プローブで示されるルートは実際に走ったログであり、それは道路があることの裏付けになる。 災害の後などにプローブに基づいた「通れた道マップ」が公表されるのも、同じ理屈によるものだ。 ただしプローブの位置精度はデバイスの性能にも依存するため、GPS単独測位を前提とすればそれなりの誤差を含む。 このあたりは準天頂衛星「みちびき」が今後4機体制、さらには7機体制へと拡大していくことを考慮すれば、将来的にはcmオーダーの精度が実現することで改善が期待できる。 こうした技術は、自動運転用に開発が進むダイナミックマップにも活かされることになる。 自動運転においてセンサーを補完する先読みデータとして利用されるダイナミックマップでは、道路の網羅的更新をリアルタイムに行うことが必須要件であり、その実現が課題となっている。 高精度プローブが実現すれば、こうした問題は解決に向かうことになり、レーンごとの情報をリアルタイムに更新することでダイナミックマップの維持管理が可能になる。 まずはその第一歩として、プローブによる更新が上手く運用されるのかを見極める機会でもある。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.12.14 01:27:33
コメント(0) | コメントを書く
[地図作成] カテゴリの最新記事
|