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カテゴリ:地図
県HP 地図無断使用(読売新聞)
奈良県が県のホームページのイベント案内でWeb地図を無断で仕様していたことが分かった。 担当者が許可が必要という認識がないまま転載してしまったという。 地図は既に削除されている。 問題となったのは移住・交流推進室が作成した、空海が修行した道をたどるイベント「弘法大師の道」の参加者募集のページ。 金峯山寺から金剛峯寺まで走破するトレイルランニングのルートを、地図を加工する形で載せていたもの。 使われたと見られるのはGoogleマップで、外部から無断使用の指摘があったことで発覚したという。 もともと内部資料用にGoogleマップが使用されていたものを、そのままHPに転用したことが原因とされる。 これまでも香川や広島県でも地図の不適切な使用が発覚しており、件では職員向けに著作権に留意してHPを作成するよう指針を出していたという。 こうしたことが発覚するたびに痛感させられるのが、地図の著作権に対する意識の低さだ。 今回のケースは内部資料がそのままHPに転載されたことが直接の原因と説明されているが、実際のところ、職員が地図の著作権に関するルールを知らなかったことが大きいのではないか。 同様のことは全国どこの件や自治体でも起こり得るし、もしかすると今でも発覚していないだけで不適切な使用が行われている可能性がある。 自分の住んでいる自治体でも過去に水道工事のお知らせで住宅地図のコピーが各戸に配布されていたことがあったが、特にGoogleマップは多くの自治体で広く使用されていることから、著作権の意識がないまま印刷して配布するといったケースがかなりあるのではないか。 現状では著作権侵害は親告罪ということもあり、指摘がない限り発覚しずらい事情がある。 しかしTPPが取りざたされた際に、「著作権侵害の非親告罪化」が盛り込まれていたため、一部の自治体の中には対策を始めている例もあり、その一つが、自治体で使用する地図をオープンストリートマップに移行するというもの。 ある自治体担当者は「(市のHPにある地図をコピーして配布するなどすることで)市民を犯罪者にするわけにいかない」と移行の理由を語っている。 ここのところ立て続けに地図の著作権に関する不適切な事例が行政で相次いでいることで、地図著作権に対する意識そのものが高まるきっかけになればいいのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.12.16 09:31:08
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