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甲子園勝利数・日本地図を大公開。王国は大阪と兵庫、豪雪地帯は……。(Number Web)
今年の夏の甲子園は埼玉県の花咲徳栄高校の優勝で幕を閉じた。 意外なことに埼玉県の優勝は初めてだという(春の選抜では過去2度の優勝がある)。 全国的に見て甲子園での実績に明確な地理的な偏りがあるのかどうか、気になるところである。 Numberのコラム「酒の肴に野球の記録」で各都道府県の春夏合わせた甲子園勝利数地図を公開している。 なるほど、企画の趣旨通り「酒の肴」としてこの地図でああだこうだ突っつきあうのはなかなか楽しい。 勝利数トップは大阪府の364勝、続いて兵庫県の303勝。 やはり地の利があるのか、300勝越えはこの2件のみで、これに次ぐのは296勝の東京都と295勝の愛知県。 ただし東京都は1974年以降は東西に分かれて2校が出場しているので、単純には比較できない。 それでも上位4都府県を見ると、やはり大都市圏が強いということはいえるかもしれない。 地域の人口が多い上に私学では地方からの越境も盛んで、選手の供給面で有利である点は大きい。 これらに次ぐのが和歌山県、そして広島県。 いずれも名門校を複数かかえており、野球が盛んな土地柄といえる。 ちなみに都道府県別優勝校を調べてみると、1位が大阪府(21回)、2位が愛知県(18回)、3位兵庫県・神奈川県(13回)、5位東京都・和歌山県・広島県(12回)となっており、こちらでも大都市圏+和歌山県・広島県の強さが伺える。 一方で勝利が少ないのは新潟県(31勝)、山形県・富山県(33勝)、島根県(40勝)、福島県・佐賀県(44勝)あたり。 ただし佐賀県は優勝校を2校出しているので決して弱小県ではない。 優勝でいえば、東北地方が優勝校を出しておらず、「優勝旗が白河の関を越えない」といわれているが、駒大苫小牧の連覇が記憶に新しいように北海道が優勝しており、かつて言われていたように「北は不利」「雪国は弱い」というのも必ずしも当たらなくなってきている。 東北地方も仙台育英や東北高校(宮城県)、光星学院(青森県)、花巻東(岩手県)などが近年準優勝を経験しており、優勝旗を持ちかえるのも時間の問題という見方もある。 それでもここのところの甲子園を見ていると、地域による実力差はそれほど大きくないように感じられる。 地方にも越境で優秀な人材を集められる私学が増えていることも大きいかも知れない。 スポーツ越境についてはさまざまな意見があるが、親元を離れて知らない土地での生活を経験することは必ずしも悪いことではないように思う。 などと次から次へと話題が生まれるのだから、この地図は「酒の肴」としてはなかなかのものなのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.09.03 01:15:57
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