読了後の感想
とりあえず言いたいこと。以下反転。先生とトンクスの死だけは、どうしても納得できない。やっぱりこの2人の死は最初は予定していなかったというだけあって(インタビューでローリングさんが言ってた)、最後まで読んでも本当に必要だったかわからない。唐突だったし。そのインタビューで、人質の交換みたいなものかしら?(It's like an exchange of hostages, isn't it?)って言ってるんですけど、さっぱり意味が分かりません。私のハリポタへの情熱は、先生への愛情がコアになってますので、こんな風にわけの変わらない形で失わせてほしくなかった。戦争なのだから、死んで欲しくない人だって死んでしまうのよってことは分かるのですが、それはフレッドで十分でした。もし先生を死なせてしまうのなら、それなりに納得いくようにしてほしかった。思い付きで死なせたように思わせて欲しくなかった。ローリングさんの旦那さんが、この2人が死ぬと知らされて、この人だけは止めてくれとおっしゃったそうですが、たぶん、ルーピン先生のことだったんでしょう。言うこと聞いて欲しかった。トンクスだけ死んでしまうのももちろんダメですが。ハリーがヴォルデモートに殺されに禁じられた森に行くとき、よみがえりの石によって、ハリーの両親と共にシリウスとルーピンが出てくるのですが、出てきてくれた事は、また話をしてくれた事は、死ににいくハリーを守るように共に歩んでくれた事は、とてもとてもよかったのだけど、でも、やっぱり死んでなんか欲しくなかったよ。ハリーがそう言ってくれたのが、(もう胸がつまって何も言えない)ほんの少し、救いだった。先生が、トンクスの事について何も言わなかったのも気になった。テッドの事は気にしていたけど。エピローグで、成長したテッドがハリーたちの子供の従姉妹だという女の子と(ビルとフラーの子かな)抱き合ってキスしていたっていうシーンがあるのですが、トンクスにあってでも消極的にしか愛情を受け入れられなかった先生の分まで、積極的なんだろうかと思ったり。もうちょっと、彼のこと詳しく書いて欲しかった。先生たちを死なせた以上は!先生のことを除けば、もっと面白く読めたと思う。客観的にみたら、私はもっとスネイプに同情すべきなんだと思う。けど、幼い頃の恋を大切にするのはいいけど、新しい愛を見つけられない後ろ向きなところがどうも好ましくない。(なんだこの回りくどい言い方)リリーに対する愛も、ハリーを守るために利用されていたって考えるとなんだか…。ハリーはスネイプのこと、最終的に勇敢な人だったって息子たちに伝えてますけど。だからね、テッドに「あなたのパパはすばらしい人だったよ」とか言うシーンくらいサービスして欲しかった。(またそこへ戻るのか)あと、リリーがどうしてジェームズを選んだのかもわからないまま。ローリングさん、最後にひとつだけ謎が残っているといったけど、これなのか?邦訳を読んだら、また感想は変わるのかもしれないけど、今のところ、読むためにはものすごく勇気を振り絞らないといけないと思う。既に読んだ人の感想の中で、「7巻ではルーピンの人間が小さくなっている」みたいなことをおっしゃっていた方がいましたが、それもショック。「だから物語の中で死ぬ事になったのもやむをえないのかも」って…。私は、先生がいろんな感情を見せてくれて、それでも優しくて、穏やかで、いつもまっすぐ前を向いている尊敬すべき本質は変わらなくって、それが嬉しくって、ハッピーエンドを迎えるのを楽しみに読んでいたのに…。人によって違うのですね。まあ、スネイプに対する私の感想も、他の人とはかなり違うでしょうから、仕方ない。また、泣きながら、のんびりと章別に復習していこうと思います。偏った感想になるので、許せる方はお付き合いくださいませ。