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まだしつこく続きますねんw なんせ、お伝えできる釣果が陸上のみに限られておりますんで・・・(^^; KATさんが言っておったように、ぽんこち水揚げと実釣果が反比例するのかも知れません(笑) ということは、日本号未使用は今年一年棒に振った感じかえ・・・(--; その前の未発表戦果では、じゃこ先生に60オーバータマミ四連打!とまで言われましたし・・・orz 一応、こんなとこには行っておったんですが・・・ 釣果は・・・ こんなんや・・・ こんなん・・・orz ちなみに、タコは嫁がタコ焼きにしました。 ~おわり~ さて、今回の戦利品はこちらです! 【大森製作所 デラックス マイクロ7】 1966年頃製造の、インスプールタイプのスピニングです。 これは、とある寂れた釣具屋で発掘しまして、店の親父さんが以前愛用していたものだったようですが、交渉して¥800で売ってもらいましたw 大森のリールは以前から非常に気になっておりまして、派手な装飾や特別なギミックなどは一切ありませんが、高い工作精度からもたらされる操作フィーリングや耐久性といった一瞥しただけでは分からない品質を持っている、という印象です。 さっそく、オーバーホールがてらバラしてみます。 グリスはさすがに腐ってますね。 しかし、古いグリスを除去すると、内部ギア類は摩耗もなく新しいです。有名なハイポイドフェースギアが、側面蓋に固定されてます。非常にシンプルな構造ですね。 ほほう、正弦波往復運動オシュレーションか。 (と、聞いたふうなことを言ってみるw←アホです) 真ん中にフレームがあり、両サイドの蓋を開けられるとは珍しい作りですが、非常にメンテナンスはしやすいです。 ラインローラー部もバラします。 シマノのワンピースベールと全く同じテーパーベールを、40年以上前から採用していたというのが凄いですね。オリムピックとどっちが先だったんでしょうか? ベールを締める一番左のナットには、スプリングワッシャーが内部に収まるように座彫りがしてあります。芸が細かい。 メッキ真鍮ローラーの中には、さらに真鍮製のスリーブが内蔵されており、固着を防止しております。のちのモデルでは、ルーロンというテフロン系のスリーブに変わっております。 さらに驚いたのは、これをよく見てちょ ネジ切りされている下の、スリーブが収まる部分のシャフトに非常に細かい溝が刻んであります。恐らく、スリーブとの密着面積を減らして回転抵抗を減らすだとか、固着しにくくするため、さらにはオイルが長く保持されるようにといった目的かと思われます。 バラさない限り、ましてやかなり注意して見ないと気付かないこのようなところに、非常に高い切削技術で惜しげもなくコストを掛けるとは、大森の職人魂が感じられます。 見えない裏地にこだわる江戸っ子みたいですね。何度も言いますが、1966年製ですよ。こんな古いモデルでも、ここまで拘っているとは思いませんでした。 考えてみれば、戦後の高度経済成長などは、すべてこのような技術者たちの目に見えないこだわりと努力の積み重ねで得られたものなのでしょう。こんなこと中国人には逆立ちしたって出来るはずがない。 という訳で、実釣用に初代マイコンを仕入れてきました。 とにかく僕の一番のお気に入りは、このねじ込みハンドルですね。 他のメーカーでも上位機種の一部に採用されているようですが、普及機では皆無ではないでしょうか。メインギアがハンドルと一体化すると、巻き上げ時のダイレクト感が半端ではないですね。 ハンドルのねじ込み方向はリールの正転方向にねじ込むのですが、当然左右では逆になります。よそのメーカーではどうやっているのかよく知りませんが、逆ネジのハンドルボルトに付け替えるだとか、シャフトに径の異なるネジを二種類切ってあるとかみたいですね。 大森のは見てビビりましたw よく見てください。 なんと、右にも左にも閉まるネジ。わかるかな~X状にネジ山が交差してます。 まあ、僕が無知なだけなんでしょうが、これが大森独自のものなのか、他のメーカーでも採用しているところがあるのか、よ~分かりません。僕はネジには詳しくないので初めて見ました。 それと、このマイコンはマイナーチェンジが結構あるみたいですね。目立ったところでは、ハンドルの付け根上にあるラチェット音のオンオフスイッチですか。 それ以外には、リアドラグダイヤルが微妙に違います。 分かりますかね。左から少しづつ改良されてます。 一番左は、ダイヤルメモリがシール貼りですが、恐らく使っているうちにシールが剥がれてしまう苦情があったのでしょう。真ん中のものはシールが剥がれにくいように溝が深くなっています。さらに右側のものはもう直接プリントされてます。 こんだけ細かいマイナーチェンジを何回もするところからは、初めの完成度が低かったということではなく、少しでも使いやすく少しでも長く使えるようにといった大森の良心が透けて見えてくるのです。 つくづく惜しいメーカーを亡くしたもんです。それも、こういった目に見えにくい企業努力を見ようとしなかった我々ユーザーの責任によるところが大きいと悔いる今日この頃です。
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