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今回のブログは、すべてのポンコチスト達の経典、コロタマエクスプレスとの特別コラボレーション企画として小型リールの魅力を語り合う、 【ちびリール合同自慢大会】 を開催いたします。 この企画を読めば、今日から貴方も小型ぽんこちリールの魅力に憑りつかれること間違いなし。ぽんこち無間地獄にハマっても当局は一切関知しません(笑) それでは行ってみよ~~~!! 最近、オールドリールにばかり興味が行ってしまい、安いのを見つけては買い漁っておりますが、そろそろ置き場所の確保が困難になってきつつあります。 そんな嫁の視線も痛い今日この頃、ぽんこちショップでたまたまコレを発見してしまい、その小ささに感動しておりました。
【ダイワ SS600】 (製造年) 1978年頃? (ラインキャパ) 2号-80m (重量) 210g (ギアー比) 4.4くらい? ちっさ~~ どうですか~このちんちくりんのコンパクトフォルム。 これはダイワSSの最小サイズですが、ミドルサイズのSS3000Cと比較しても、その小ささが際立っております。この小ささであれば集めても場所も取らないし、何よりその細密感がたまりません。 ダイワSSは、ダイワのトップグレードなので、小さくともその作りに一切の妥協は感じられません。こんなにちっこいのに、ボールベアリング3個入りです。今のモデルに換算すると10個くらい入っている贅沢さでしょうか。非常になめらかな回転フィーリングです。 すべての部品が手抜きなく、高い加工精度で作られているのが分かります。ラージサイズとの違いは、オシュレーションにリダクション(減速)方式が採用されていないことと、ラチェット音のオンオフ機能が無いことくらいでしょうか。高精度なミニカーをイジっているような楽しさがありますね。これは楽しい。まさにオモチャです。(・∀・) という訳で、極小スピニングの魅力に憑りつかれた僕が、続いて発掘したのはこちらです。 【オリムピック ハイメカ No.5-E】 (製造年) 1976年頃? (ラインキャパ) 2号-90m (重量) 200g (ギアー比) 1:4.38 サイズはほぼSS600と同じです。ハイメカにこんな小さいサイズがあったとは知りませんでした。ネット上でも全然情報が無いんですが、これはオリムの中でも最小なんじゃないですかね。他にもあるんかな? 誰か教えて~! スプールの前面には、ちゃんとお馴染みのトビウオマークが。この時代のオリムピックらしい洗練されたデザインです。小さくてもオール金属製のため、ズッシリとした重みがありますね。 そして、ダイワ・オリムと来たら、外せないのはモチロン大好きな大森です。 【大森製作所 オートベールミニ】 (製造年) 1979年頃 (ラインキャパ) 2号-80m (重量) 165g (ギアー比) 1:4.4 これも大森リールの最小モデルで、恐らく未使用品です。SS600よりさらに一回り小さいですね。そして、大森の虚飾を排除した機能性のみを追求したようなデザインの美しさで、無駄が全く感じられません。 このサイズにして大森定番のねじ込みハンドル採用。例の左右両ネジ装備。ベールフォールディング機能も搭載。ラインローラーにはルーロンスリーブ内蔵。オートベール機構装備。ボールベアリングも2個内蔵で、作りの精密感、回転フィーリング、上品なラチェット音、いずれも通常サイズの大森リールと全く同じレベルで作られています。 ダイワSSのように、ウッドノブやらレリーフ装飾といった豪華装備は一切ありませんが、ことリールの性能に関する造り込みに関しては、一切の妥協が感じられません。これはある意味、究極の極小リールと言ってもいいでしょう。これぞ高品質、これぞ職人魂、なんで大森つぶれたんだあぁ~~!(号泣) 続きまして、ちょっと変わり種です。 【ダイワ プロスピンGS-500RD】 (製造年) 1980年代初頭? (ラインキャパ) 2号-85m (重量) 200g (ギアー比) 1:4.5くらい ダイワリアドラグの最小モデルです。普通のスピニングと比べて、リアドラグというギミックが一つ追加されるので、密度がさらに増しますね。 このリールは、今回紹介した中で唯一、リダクションギアを内蔵しています。 そして、スプールもよく見ると、わずかにテーパー加工がされており、溝も他のリールより浅いです。キャストフィールに拘ったリールだったことが分かります。 ラインローラーには樹脂のスリーブを内蔵、オートベールも装備、SSシリーズから色々と進化していることが分かります。 どうせならベイトランナーとかアオリマチックとかの500番も作ってくれたらエエのに(笑) そして最後にご紹介するのは、その当時、世界最小のスピニングと謳われていたウルトラミニです。 【ダイワ スピンマチック ウルトラミニ】 (製造年) 1970年代終わり頃? (ラインキャパ) 2号-60m (重量) 145g (ギアー比) 1:4.1 なんじゃこりゃ~!(@@; ボディーの大きさが親指くらいしかありません。 オートベールミニよりもさらに一回り小さいですね。番手に換算すると400番くらいでしょうか? これもほぼ未使用と思われる超美品です。 脅威的な小ささですが、ボールベアリングも二個入りで回転も滑らか。オール金属製なんで重量感と剛性感もあり、ラチェット音も精密感のあるものです。こんな冗談みたいなサイズのものでも大真面目に作られてます。 ダイワはこれ以外にも、コロネットミニなどを今だに現行モデルにラインナップしてくれていますし、極小リール業界?においてダイワは本当に意欲的なメーカーですね。釣具は実用品である以前に趣味の道具なので、このような遊び心をいつまでも無くさないダイワというメーカーの存在は貴重です。 【ダイワ コロネットミニ】 (製造年) 1970年代終わり頃デビュー? ~ 現行品 (ラインキャパ) 2号-45m (重量) 50g (ギアー比) 1:2.3 まあ、コロネットミニなんかを見るとウルトラミニよりさらにずっと小さいのですが、両軸リールは構造が単純なんで、小型化も割と容易かと思われます。それよりやはりスピニングリールの、ローターが回転する、スプールがオシュレートする、糸の巻き取り方向が直角に変わるなどの複雑な機構をこのサイズに収めているというところが、僕の変質的な性癖を満たしてくれるのです(笑) 僕が個人的にシビれる極小スピニングの四大条件とは、 1) ボディ、ローター、スプールが金属製である 2) ラインキャパが2号で100m未満である 3) 製造後、30年以上経っている 4) メードインジャパンである うひょひょ、最高!(誰??) この条件にすべて当てはまるものは、栄光の極小ぽんこち殿堂入りとして僕が認定いたします。 しかし、探してみると分かりますが、このような条件に合うようなものは、カタログデータにはあっても中々現物は見つかりません。一番タマ数があるのは当然一番売れた番手な訳でして、だいたいミドルクラスかと思いますが、最小モデルなどはメーカーの製造数からして少なかったはずです。 あと、カーボンボディなどと銘打った樹脂リールにも同じくらいのウルトラライトクラスは色々とありますが、う~んナゼか萌えない。萎える~~(´д`lll) このような極小スピニングは、渓流ルアーマンの人達なんかに人気があるようですが、ここまで小さいと実用性の面では本当にその小ささが必要なのかどうかよく分かりません。 恐らく、メンテナンスのしにくさや、小型化したパーツの耐久性が下がるなどのデメリットのほうが遥かに大きいような気がします。 まあだからこそ、このような実用上意味が有るのか無いのか分からないような小ささのみに拘った製品に、特別な魅力を感じてしまうのでしょう。無意味こそ有意義。このサイズでリールとしての性能を維持できるということは、とりもなおさず大きいサイズのリールの精度・性能を維持向上させることなど造作もない技術を有していることの証明でもあります。この拘りこそ【ものづくりニッポン】の神髄と言えますね。 ただ小さいというだけで、そこに込められた作り手の技術、情熱、手間、それらすべてが濃縮されているようです。このような愛すべき道具たちを眺め、イジりながら酒をちびちび飲むのが、ポンコチストの至福のひとときなのかも知れません。
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